2023.10.06

【おせち商戦開幕】総合通販は堅実、ECは独自性で勝負


ジャパネットたかた、日本一のおせちを改良


ジャパネットグループでテレビ通販事業を展開するジャパネットたかたは昨年、日本で最も売れたという、おせちをさらに改良して販売した。2400人の顧客の声を商品開発に反映。今期はさらに質・品数・価格を見直した。「昨年よりも多い販売数の達成を目標にしている」(ジャパネットホールディングス・広報)と話す。

東京商工リサーチが発表した「2023年のお正月用おせち料理の商品別販売数量・金額」で、ジャパネットたかたが販売する「特大和洋おせち2段重」が1位となった。顧客の声をもとに改良を重ね、2021年から2022年にかけて販売数を約4・6倍にまで伸ばし、日本一の単品販売数を記録した。

今年は品数を70品目に増やした。人気だった食材については内容量を増やし、苦手な食材については製法や素材の変更、入れ替えなどを行った。


▲今期はさらに質・品数・価格を見直した

昨年、商品販売後に顧客から「きんとんが水っぽい」「タケノコの食感がよくない」という声が寄せられたという。この声を受け、タケノコは食感が出るように調理方法を変更した。きんとんは食感を良くするために原材料を変更し、顧客が食べやすいよう刷新した。フカヒレの姿煮は、湯せんして温めて食べれるように密封に改良した。昨年、人気だったメープルクルミと柚子なますは、今年は内容量を増量した。

販売価格は昨年と変わらず税込1万9980円(早期割引価格)と据え置いた。国内の物流拠点の増加や、メーカーから商品を買い切るなどの工夫を重ねることで、価格の据え置きを実現した。倉庫は九州、中部、関東の3拠点から東北、北海道を追加して、5拠点に増やした。配送距離を短縮し、物流費などを圧縮した。おせちも家電などと同様に、全ての商品をメーカーから買い取った。そうした取り組みにより、コストを下げ、販売価格を抑えることができている。

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