2023.10.06

【おせち商戦開幕】総合通販は堅実、ECは独自性で勝負


ハルメク、顧客と商品を開発


女性雑誌「ハルメク」を発行するハルメクは、顧客とともに、おせちを開発している。複数回に渡り、顧客に試食してもらうことで、顧客が食べたいおせちを開発することに成功している。アンケート調査から予約販売まで約9カ月間の時間を費やしている。今年は4万個の販売数を目標に掲げている。

同社は2023年1月、おせち購入者のアンケートに目を通し不満点や改善点を確認した。同3月、アンケートの意見をもとに、メーカーと協議を重ねた。同4月、試作品を開発チームで試食。同5月、オンラインとリアルの読者試食会を実施し、生の意見を聴取した。同6月には、再び全国200人の読者試食モニターにアンケートを実施し、同7月に読者試食会の意見を反映したおせちを作り上げた。

「本当に当社のおせちは顧客と一緒に一から作ることを心掛けている。18年間このスタイルは徹底している」(通販本部 食品課 橋本幸恵課長)と説明する。


▲通販本部 食品課 橋本幸恵課長

同社の今年のおせちのテーマは「新和食」。家族団らんの時間が増えると予測し、3世代で楽しめる商品の開発に注力した。


▲顧客と試食を繰り返し商品開発

「田作り(ごまめ)にカシューナッツを加えることで、お孫さんの小・中学生でも楽しめる商品を開発した。おせちは冷凍で届けるため、酢の物は向かない。解凍すると水っぽくなる。だが、酢の物をジェル状にすることで、水っぽさを防いだ。少し洋風にもなり、お孫さんからも楽しんで食べてもらうことができるはずだ」(同)と話す。

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