2023.08.18

【有力通販インタビュー】ユーコンスカイ 羽野衡社長「連続の大幅増収で30億円に」

ユーコンスカイ 羽野衡社長


ベビー用品のEC「ナチュラルリビング ママ*ベビー」を展開するユーコンスカイの2023年3月期のEC売上高は、前期比27.2%増の31億3900万円だった。2021年3月期の38.2%増、2022年3月期の16.8%増に続き、3期連続の2桁増収となった。EC売上高は初めて30億円を超えた。前期は百貨店へのシステム導入などを行ったこともあり、高価格帯のベビー用品の売れ行きが好調だったという。同社の羽野衡社長に話を聞いた。



人気商品の単価を把握


――増収要因について教えてほしい。

子どもの数は減っているものの、ベビー用品市場自体は微増で推移している。子どもの数が減った結果、1人当たりにかけるお金が増えたことが要因だろう。

当社でも、3万~4万円のベビーカーの売れ行きが好調だ。2022年3月期に比べ、高価格帯の商品は、3000~4000円程単価が上がってきている。

高価格帯の商品を多く仕入れるのは、在庫リスクが高い。だが、市場の流れに乗り遅れないように、高価格帯中心に、在庫を厚く持ったことが、増収の大きな要因になった。

人気商品は、低価格帯と高価格帯にはっきりと分かれており、中間価格帯の売れ行きはいま一つだ。高価格帯に関しては、商品ラインアップも拡充し、競合のECよりも多くの種類から選べるようにしている。

採用活動に注力し、従業員を増やしたことも増収の要因の1つになったと考えている。

これまでは少人数で運営しており、業務を兼業しているスタッフがほとんどだった。専門的に業務に取り組まないと、見えてこないことも多い。業務ごとにチームを作り、細かいところまで手が回るようになってきたことも大きい。

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