2023.08.18

【有力通販インタビュー】ユーコンスカイ 羽野衡社長「連続の大幅増収で30億円に」

ユーコンスカイ 羽野衡社長


百貨店との取り組みも


――百貨店での、タブレットを使った商品販売について教えてほしい。

高価格帯のベビーカーや、チャイルドシートなどは、百貨店との相性が非常に良い。そこで、百貨店でのタブレット販売に取り組んでいる。

百貨店側は、サンプルのみを展示し、購入はタブレット経由で、当社のシステムを通じて行ってもらう。注文があった場合は、当社が受注し、商品を発送する仕組みだ。

百貨店としては、ベビーカーなどの大型商品の在庫を抱える必要がない。販売員の業務負担も大幅に軽減できる。これまでは、「注文を受けると、しばらくは作業に追われるため、売り場に立てなかった」という販売員も多かった。そのため、タブレットでの販売を導入したことが、売り上げの拡大にもつながっていると聞いている。

現在は、関東と関西の高島屋など、計9店舗で導入している。百貨店側からすれば、メリットしかない話だ。当社側から営業をかけていないにも関わらず、問い合わせが来ており、導入を検討中の企業も増えてきている。

百貨店でのタブレット販売のシステムは、当社で開発した。大きな投資だったが、結果として大幅増収につながった。在庫を持たずに販売できる点は、ベビー用品以外にも、家具や家電といったジャンルでも、需要が見込める。

当社ではECの支援事業も行っているので、他の商品ジャンルの販売支援などでも、このシステムを活用していけたらと思っている。

ここ数年で売り上げが急拡大していることや、支援事業が好調なこともあり、当社の倉庫もかなり手狭になってきた。

現在の倉庫も2年前に移転し、当時としてはかなり大きな倉庫を選んでいたが、2年間であっという間に、埋まってしまった。

現在は、2024年中をめどに、倉庫の移転も考えている。倉庫のキャパシティーも現在の5倍を検討中だ。

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