2023.02.01

【ECモール 2023年の展望】『ヤフーショッピング』畑中基執行役員「モール統合を機にさらなる新規顧客獲得へ」

ヤフー 執行役員 畑中基氏


――新生「ヤフーショッピング」と旧「ヤフーショッピング」「PayPayモール」の違いは?

視認性や回遊性などUI/UXが大きく異なる。新生「ヤフーショッピング」では、アプリを開いたときに出現するバナーを大きくし、視認性の向上を追求したり、何の販促を展開しているのかをまとめた一覧ページを作成したりした。

「ヤフーショッピング」はさまざまな商品を取り扱う総合ECモールのため、モール統合後は家電、食品、ファッションなど、各商材での商品訴求を変更した。家電はポイントやクーポンを適用して、何円で商品を購入できるかを具体的に見せることを追求した。

ファッションは、ZOZO(ゾゾ)から知見をもらい、色の風合いや組み合わせ、コーディネートなどを提示するなど見せ方を工夫するよう、出店者に伝えている。

――ポイント5倍の販促施策は、負担になっていないか?

これは1つの考え方だが、「ヤフーショッピング」のポイント還元施策は、Zホールディングス(HD)全体で見ることを意識している。ZHD全体、ひいてはソフトバンクまで考えることで、このポイント還元施策は必要だと捉え、それに沿って負担にならないよういろいろ調整している。

――新生「ヤフーショッピング」の現状の課題は?

まずはさらに「ヤフーショッピング」が毎日お得であることを知ってもらうことが重要だ。そのために、今後は有名人を起用したテレビCMなどを放映して、大衆に存在を知ってもらう。2つ目は出店者向けの販促パッケージ「プロモーションパッケージ」を活用し、出店者の売り上げ拡大につなげていく。

「プロモーションパッケージ」は多くの出店者に加入してもらっている。今後も加入者向けに専用のキャンペーンや誘導枠などを設置して、支援を強化していく計画だ。

――ヤフーはQコマース「ヤフーマート」も手掛けている。新生「ヤフーショッピング」とQコマースとの関係性は?

現時点で決まっているものはないが、「ヤフーマート」と「ヤフーショッピング」の親和性は高い。

今後は「ヤフーショッピング」内で「ヤフーマート」の商品を検索できるようにしたり、「ヤフーマート」と密な連携をして「ヤフーショッピング」の出店者の商品を即日配送するなどの取り組みを検討している。




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