ヤフーは1月19日、「ヤフーショッピング」において、ストア向けに、売上金が事前に受け取れるサービスをした。「資金繰り」や「在庫拡充」に関するニーズに対応し、手軽な資金調達方法の提供でストア運営をサポートする。まずは一部のストアから提供を開始し、将来的にストア全店への展開を目指す。
ヤフーがこのほど、「ヤフーショッピング」のストア向けに開始した「売上金事前受け取りサービス」は、将来発生する債権を事前に売却し資金化する「将来債権ファクタリング」と呼ばれる手法を用い、将来の売上金を売上が発生する前に受け取ることが可能なサービス。
申し込みに際しては、書類の準備や審査は必要ない。「受け取り金額の入力」から「申し込み」の2ステップ（約1分）で最短即日入金となるため、販促時の在庫調達や繁忙期の精算処理など、資金がすぐに必要な際に手軽に利用できる。
▲申し込みから精算までの流れ事前に受け取った売上金の精算方法は、毎月の売上から一定割合分が自動的に引かれる方法を採用。受け取った資金＋手数料の総額まで精算したら完了なる。このように、月々の売上から一定割合分の金額を精算するという精算方法のため、毎月固定の金額を返済する他の金融商品とは異なり、売上が少ない月も無理なく利用できるのが特徴となる。また、精算期間中も、設定された受け取り限度額に至るまで追加での利用申し込みが可能だ。
事前に受け取り可能な金額は1000円～で、限度額、手数料率、精算比率は、「ヤフーショッピング」での売上実績などのデータを元に、ヤフーがストアごとに設定する。サービスを利用できるのは、招待を受け取ったストアとなり、まずはストアの過去の売上などをもとに選定した一部のストアから提供を開始。将来的にストア全店への展開を目指す。
ヤフーは過去に「ヤフーショッピング」のストア向けに実施したアンケートにおいて、「資金繰り」や「在庫拡充」に対する一定の要望があったことも踏まえ、「売上金事前受け取りサービス」の提供に至ったとしている。
「情報技術のチカラで、日本をもっと便利に。」をミッションに掲げるヤフーは、ストア運営をサポートすることで、「ヤフーショッピング」の売り場活性化とともに、ユーザーにとって利便性の高い買い物体験の実現につなげていく考えを示した。
