2020.11.12

【ヒット曲「香水」でドルガバ人気爆発!売上40%増の20億円に】香水ECのミルズインターナショナル 櫻井聡社長に聞く


香水のEC事業を手掛けるミルズインターナショナルは、2020年9月期の売上高が前期比40%増の約20億円となる見通しだ。期初目標の18億円を大幅に上回る。6月ごろから、「巣ごもり需要」による売り上げ拡大を実感したという。そのほか、ヒット曲「香水」の歌詞に登場する香水「ドルチェ&ガッバーナ ライトブルー」が爆発的な売り上げを記録した。年間で最も売り上げが期待されるクリスマスシーズンに向けて販促を強めていく。今後の施策とこれまでの推移について櫻井聡社長に聞いた。


――今年10月までの売れ行きを教えてほしい。

前期(2020年9月期)の売上高は20億円を少し下回る程度と見込んでいる。前期比約40%増となり、期初目標の18億円を大幅に上回った。

――コロナの影響は?

コロナ禍の「巣ごもり需要」がプラスに働いた。政府が4月に緊急事態宣言を発令した直後は売り上げが一時的に落ち込んだが、一律10万円の特別定額給付金が支給されるようになった6月ごろから回復傾向になった。


ドルガバの香水、月に2万本


――コロナのほかに、今年の売れ行きに特徴はあったか?

シンガーソングライターの瑛人さんによるJ‐POPの「香水」が大流行し、香水通販の売り上げを押し上げるきっかけとなった。歌詞の中では「ドルチェ&ガッバーナ」の香水が印象的に歌われていることから、「ドルチェ&ガッバーナ ライトブルー」の受注が爆発的に伸長した。最も受注が多かった6月と7月は月に約2万本売れた。1日に約400本の受注が寄せられた日もあり、未曾有のヒットを記録した。

6月以前に売り上げをけん引していた香水「LANVIN(ランバン)」は、1日の注文数が80〜100本ほどだった。「ドルチェ&ガッバーナ ライトブルー」は、その人気で8月は在庫切れに。再入荷できたのは9月中旬だった。10月からは人気が落ち着いてきた。それでも1日に120本程度売れているので、売れ行きは他の商品を上回っている。

――EC売り上げの構成は?

売り上げの中心となっている販売チャネルは「楽天市場」「ヤフーショッピング」「アマゾン」。その他の各種モールにも商品を出品している。10月度の売り上げは約1億9000万円、商品の出荷件数は約4万件だった。売り上げに占める割合が最も大きいのは「アマゾン」だ。10月度の売り上げ構成比は「アマゾン」が約1億2000万円、「楽天市場」が約5000万円、「ヤフーショッピング」は約1000万円だった。

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