2024.03.28

【台湾の大手企業との提携に迫る】ベルシステム24 田中氏「AIと人のハイブリッド顧客対応パッケージを開発」

ベルシステム24 事業開発本部 海外事業開発部 田中啓士郎マネージャー


――まずは台湾での提供を考えているとのことだが、将来的には海外展開も考えているのか?

考えている。台湾で成果を残し、日本、ベトナム、タイなど、各国へのサービス提供も考えている。

――自動回答の内容は生成AIが作成するとのことだが、精度はどうか?

インツミットによると、台湾では「SmartRobot」を活用したチャットボットでの問い合わせに対して、有人での対応を必要とする割合は約8%だという。それだけ高い精度を誇っているということだ。

――台湾で有人対応が約8%とのことだが、日本ではどのように考えているか?

当社では、日本だとその倍程度は有人対応を必要とするのではないかと考えている。台湾は顧客対応に関して、LINEでの返信に慣れている高齢者の人も多い。だが、日本では、高齢者を始め電話での対応を求める人も多くいるため、有人対応の返答率に関しては、台湾よりも高くなると感じている。

――ベルシステム24だと、同様のサービスはこれまで提供していなかったのか?

AIチャットボット、ボイスボットによる自動化ソリューションの提供はしてきた。「SmartRobot」のような新しい自動化ソリューションを活用した、チャットボットだけでは解決できない問い合わせへの有人対応を組み合わせた包括的なサービス提供はしていなかった。

――費用感はどうなのか?

業務の規模や内容に合わせて個別試算を予定しているため、明確にはお伝えできない。だが、初期費用が数百万円、月額費用で50万円程度を想定している。

――その費用感だと、年商10億円くらいの売り上げの企業でも導入できそうだ?

できると思う。日本はますます高齢化と働き手が少なくなる。そのことを踏まえると、このようなAIと人のハイブリッドにより、人手を多く必要とせず、確実に顧客対応を実現できるサービスの導入は重要になってくる。







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