骨密度をケアする特定保健用食品（トクホ）や機能性表示食品の市場が活性化している。これまで、60代以上の女性に顕在化していた課題が、更年期を迎える前のミドル世代の女性にも、認知され始めている。アサヒグループ食品では、フェムテック関連製品の展示会「Femtech Tokyo」に出展。ミドル世代の女性の骨の健康をサポートする製品として訴求している。雪印メグミルクでは、店舗販売用の骨密度ケアのドリンクの売れ行きが好調に推移しているという。本特集では、美容研究家の水谷雅子さんなどインフルエンサー3人に、「好きなことをやるための衰えない骨の作り方」についても、インタビューした。
【CONTENTS】
▼【インタビュー】美容研究家 水谷雅子さん 「毎日少しずつ楽しんで骨美容」
▶雪印メグミルク「毎日骨ケア MBP」、「骨密度を高める」トクホ飲料 店販用商品も人気急増▶【インタビュー】インフルエンサー 藤原民子さん「ストレスフリーでいつまでも好きなことを」▶アサヒグループ食品「骨こつケア」、女性の骨密度低下をテーマにフェムテックイベントにも出展▶インフルエンサー EMIさん「一人旅を楽しむために骨を意識した食生活を」▶【注目の骨密度ケア素材】サンエイ糖化 機能性原料「マルトビオン酸」「骨密度」など四つの機能性で届出多数
【インタビュー】美容研究家 水谷雅子さん「毎日少しずつ楽しんで骨美容」
▲美容研究家の水谷雅子さん中国・アジアで人気の、50代の美容研究家が水谷雅子さん（55）。水谷さんは日々、美容の側面から骨密度のケアに気を配っているという。現在は、骨密度の低下について悩んではいないというが、将来的に寝たきり生活になることがないよう、食事や運動、メンタルのケアを心掛けているそうだ。「毎日少しずつ、楽しんで骨美容を実践できれば、骨密度を維持できると思う」と話す水谷さんに、骨密度ケアの習慣について聞いた。
手入れした分変わる肌
――水谷さんの美容研究家としての仕事について、教えてください。女性誌や、中国の美容系ウェブメディアなどから、美容と健康をテーマに取材を受け、お話しすることが多いです。肌のお手入れの方法や、アンチエイジングの方法などについてお話しています。美容系のイベントに出演することも少なくないです。
もともと、30代後半で、地元名古屋のローカル雑誌に取り上げられてから、さまざまな雑誌に声をかけてもらえるようになりました。
――ルーティーンにしている美容の習慣はありますか？朝と晩に必ず、顔用のシートマスクと、美顔器、自分でプロデュースした美容オイルを使っています。オイルには、ホホバオイルやアルガンオイル、ビタミンC、ビタミンEなどを配合しています。
それ以外は、肌の状態に合わせて、さまざまな化粧品を使ってみるようにしています。美顔器も、イオン導入や超音波、電気ブラシなど、いろいろ試しています。お手入れした分だけ、肌も応えてくれると思います。
食事は、女性ホルモンの低下に備えて、豆腐や海藻を多くとるようにしています。
「目のくぼみ」に影響
――骨密度は気にしていますか？これまで、女性ホルモンの低下や、更年期の症状をあまり感じたことがなかったので、骨密度の数値もほとんど気にしたことがありませんでした。今回、病院で計測してみたのですが、同年齢の平均よりも53%高いことが分かりました。
ただ、こうした体の問題は、気付かないうちに変わってくると思うので、不安があります。両親の介護をしているという、同年代の友だちの話もよく耳にします。将来的に寝たきりにならないよう、今からケアしたいです。
骨密度のケアは、「骨美容」ともよく言われ、目のくぼみや「ゴルゴ線」に影響すると言われます。久しぶりに会った友達の中には、目がくぼんで顔の印象が変わってしまった人もいました。
適度に、運動を取り入れ、外に出て日光に当たったりしながら、食事に気を付けてケアしていきたいです。メンタル面のケアも大事だと思います。
骨も含めて美容は、好きになって、コツコツケアするのが大切です。多くの人が即効性を求めて三日坊主で終わってしまいます。ゆっくり楽しんでやると、日々の努力が表れると思います。
