アサヒグループ食品「骨こつケア」、女性の骨密度低下をテーマにフェムテックイベントにも出展
大手食品メーカーのアサヒグループ食品が販売している機能性表示食品「骨こつケア」は、「骨密度」と「腸内環境」の二つのケアを訴求するサプリメントだ。顧客の中心は60代以上の女性だが、近年は、50代の顧客も増加しているという。
同社では2023年、フェムテックをテーマにした展示会「Femtech Tokyo(フェムテックトーキョー)」にも出展。「骨密度の低下への早めのケア」の重要性を訴え、「骨こつケア」を提案した。「骨密度御低下」は更年期の女性が直面する問題だが、これまでは、フェムテックの文脈で語られることが少なかったのだという。
▲女優の前田美波里さんをアンバサダーに起用している女性の月経周期に関する製品などの出展が多い中で、「更年期を迎えた女性向けの商品」として、注目されたという。
骨密度が健やかさのカギに
「骨こつケア」は、①「加齢とともに低下する骨密度を高める」②「枯草菌C-3102株が腸内環境を整える」――という2つの機能性を表示している。
同社では、顧客に対して、「からだの変化を迎える50代からの骨密度ケア」の重要性を伝えているという。
同社では、「明るくポジティブに年齢を重ねる女性」である、女優の前田美波里や草刈民代をPRに起用し、ロールモデルとして印象付けている。早めの骨密度ケアの重要性を訴えるプロモーションを行っている。
2023年10月には、地域の、新聞やテレビ、商店街を巻き込むエリアマーケティングを実施した。長野県長野市にある商店街に、期間限定で骨密度測定所を設置。商店街を訪れる人に骨密度を測定してもらい、骨密度ケアの重要性を知ってもらったりもしたという。測定のために商店街に足を運んでもらうことを通して、地域の活性化に貢献する狙いもあったとしている。最終的に、1カ月間で1万2000人以上が集まったという。
ウェブ経由の注文も増加
「骨こつケア」は2019年6月の発売以来、4年余りで累計200万個以上を売り上げたとしている。「骨こつケア」の販売チャネルは、TVインフォマーシャルなどのオフラインが中心。顧客のボリューム層は、骨密度の低下を実感している60代以上だとしている。
最近では、「早期からの骨密度ケア」の重要性を発信し続けてきたことが実り、50代の顧客数も増加しているという。インフォマーシャルを見てからウェブ検索して商品を購入するケースなどもあり、ECでの需要が高まっているとしている。