2023.10.13

【売上2倍、DL数4倍も】サブスク振興会 梶山会長や受賞企業に聞く「サブスク大賞の魅力は?」<エントリーは11/6まで>


【受賞企業に聞く「受賞後の反響」】


「サブスク大賞」で受賞したあとの反響はどうだったのだろうか。多くの受賞企業は「売り上げ増加、認知拡大など、メリットしかない」と話す。実際に受賞した企業の受賞前と受賞後の反応の違いなどを紹介する。



「ロスヘル」は受賞後、EC売上が2倍に伸長


規格外の野菜を配送する「ロスヘル」を運営するエクネスは、「サブスク大賞」で特別賞を受賞した後、EC売り上げが受賞前と比べて約2倍に伸長した。受賞後、すぐにテレビ情報番組「news zero」や「シューイチ」に取り上げられた。エクネスの平井康之社長は、「本当に受賞できたことが大きかった。受賞時は当社はスタートアップでこの受賞が事業スケールアップのきっかけになった。今の事業の基盤となっている」と話す。

「ロスヘル」は規格外野菜(味は問題がないのに、サイズが大きすぎる、逆に小さすぎる、あるいは形がふぞろいといった理由で一般の流通ルートから弾かれ、廃棄されてしまう野菜のこと)を生産者から買い取り、自社ECサイトで販売している。2022年4月にサービスの提供を開始。サービス提供開始以降は、SNSの発信を中心に認知拡大に努めてきた。

2022年12月、「サブスク大賞」特別賞を受賞した。

「このときは集客方法も色々と間に合わず、SNSの発信くらいしかできなかった。SEO対策やネット広告なども着手したかったが、できなかった。ありがたいことに規格外の野菜を届けるという環境に優しいサービスであることを振興会に認められ、受賞でき、一気に認知度向上につながった」(平井社長)と話す。


▲エクネス 平井康之社長

「ロスヘル」のようにサービスを開始したばかりの企業は認知拡大に困ることが多い。ネット広告やオフライン展開など、さまざまなことを仕掛けなくてはならないが、潤沢な予算を充当できないこともある。一般消費者への認知獲得に向け、ネット広告を活用する必要があるが、近年のCPA(顧客獲得単価)高騰もあり、効率的に運用することは難しい。だが、「サブスク大賞」で何かしらの賞を受賞をすると、テレビにも取り上げられ、結果として多くの顧客からの流入と購入につながる。

「受賞は広告費が発生せず、大衆に知ってもらうことができる。サービス提供を開始して6カ月間での受賞は、本当に大切な時期での大きな受賞となった」(同)と振り返る。

現在、「ロスヘル」サービス開始後から1年が過ぎ、出荷数は1万件を超えた。テレビ番組での放送後、新規顧客獲得に成功した。それ以降は、アンバサダーマーケティングやSEO対策、LP制作など、EC運営に必要なことを磨き上げ、さらに顧客獲得を強化している。「サブスク大賞」の特別賞の受賞は、「ロスヘル」の礎になっているようだ。

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