2023.04.03

【新社長に戦略を聞く】PRECS 吉原庄三郎社長「『リピストX』の開発加速、今夏にCRMツール提供」

PRECS 代表取締役社長 吉原庄三郎氏


PRECS(プレックス)は今年1月、代表取締役社長に吉原庄三郎取締役CTOが就任したと発表した。経験豊富な技術畑の人材がトップに就くことで、昨夏リリースした定期購入ECカート「リピストX(リピストクロス)」の開発スピードを加速していく。さらに、今夏にはCRMツールもリリースすることを明らかにした。定期購入ECカートの老舗であり、実績豊富な同社の新しい動きには業界の注目も集まっている。新社長に就任した吉原氏に、就任の抱負や今後の事業戦略について聞いた。



――社長交代の狙いは?

創業者の廣田朋也(現・代表取締役会長)が「PRECSをプロダクトが強い会社に戻らせたい」と考え、技術を分かっている私に白羽の矢が立った。当社の価値はプロダクトにあると思うので、その価値の最大化がミッションだ。

――組織体制も変更しているが、その狙いは?

以前はアメーバみたいな組織で、スピード感はあったと思うが属人的になっていたり、仕組みとしてはなかなか機能しないところもあったりした。新体制では、役割をより明確にし、仕組みとして機能するような組織に段階的に変えている。新体制では誰かが怪我で入院したとしても、チームとして方向性が共有されているので、業務が止まらず走り続けることができる。


▲新体制の組織図

――開発体制はどのように変化しているのか?

昨年夏に「リピストX(クロス)」をリリースしている。全社的にこの「リピストクロス」を中心に開発し、販売もしていくようにシフトしている。その中で「リピストクロス」の新機能の開発自体もスピードアップしている。スピード感を持って、ボトルネックなく機能をリリースしていけように開発体制を含めて変えている。小粒のチームを作り、小さく回せる、いわゆるアジャイル開発体制を採用している。実際、すでに開発スピードも上がっている。他社と比べて、「こんなスピードで、もうこれ作っちゃったの」という声をいただいている。

――開発のリソースとしては外部も活用していくのか?

これまでは内製化に重きを置いていた。内製化している方が、トラブル発生時にすぐ対応できるメリットはあるが、逆に開発スピードが遅くなるというデメリットもあった。現在は社内体制を強化しながら、外部に出せるところはうまく外部を使いながら、中と外をうまく組み合わせながら開発をしている。

――「リピストX」の機能強化の進捗は?

複数商品から一定の点数を選んで購入できる「よりどり購入」や、チャット形式の購入フォームである「リピストChat」、「確認ページのスキップ」など目玉機能はリリースしている。

機能強化も取り組むが、使いやすさにもこだわっていきたい。「リピストX」自体が管理画面を使いやすく設計しているが、さらにもう一段使いやすくするために、さらなるUI/UXのリニューアルも計画している。

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