2023.03.29

楽天、ペットトレンドを発表 ポストコロナに「ペットテック」「ペットツーリズム」が注目

楽天グループはこのほど、4月11日の「ペットの日」(National Pet Day)に向け、グループにおける最新ペットトレンド情報を発表した。ポストコロナで注目が高まった「ペットテック」関連商品や、ペットと一緒に旅行する「ペットツーリズム」の需要が伸長している。

楽天グループは、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」や、旅行予約サービス「楽天トラベル」における最新のペットトレンド情報を発表した。

新型コロナウイルス感染症拡大防止の影響で在宅時間が増えた2020年以降、ペットを新たに飼う人は増加傾向にある。楽天グループが提供する、ペットの飼い主をサポートする無料のメンバーシッププログラム「楽天ペット割」では、2022年6月末時点のメンバー数が、2019年同期比で約3.5倍に増加した。



一方で、マイクロタスク型クラウドソーシングサービス「楽天超ミニバイト」の調査によると、新型コロナによる行動制限が解除され、外出機会が増えてきた昨今、外出中のペットの様子が「気になる」(「とても気になる」と「やや気になる」の合計)と答えた飼い主は7割以上に上った。外出中に気になることのトップは、「寂しさ・ストレスを感じていないか」、次いで「体調不良になっていないか」だった。最新のデジタル技術を使った「ペットテック」アイテムは、こうした悩みの解決にも役立つ商品として、注目されている。



コロナ禍で新たにペットを飼う人が増加したことを背景に、「楽天市場」におけるペット関連商品の需要は大きく拡大している。特に「ペットテック」アイテムであるペット家電が好調で、2022年の年間流通額は前年同期比約1.3倍、コロナ禍前の2019年と比較すると約2.3倍と大きく伸した。

さらに外出時でもペットの様子を見守ることができる「ペットカメラ」は、2022年の年間流通額を2019 年と比較すると約2.1 倍になった。「ペットカメラ」は見守るだけでなく、遠隔でペットに呼びかけられる機能があるものもあり、人気が高まっている。


▲ペットカメラ「eCamera 2」(ペットスタジオ)

その他、「給餌器・フードディスペンサー」は約2倍、「電動おもちゃ」は約3倍とそれぞれ伸長した。さらにペットにGPS対応の首輪をつけることで、迷子になった際でも所在を追跡できるペット向けの「GPS」関連商品2022年の年間流通額は、2019年と比較し約1.2倍に拡大した。


▲カメラ付き自動給餌器「カリカリマシーンSP」(ペット家電専門 うちのこエレクトリック)

2022年以降、ペットと一緒に旅行する「ペットツーリズム」の需要も好調に推移している。旅行予約サービス「楽天トラベル」においても、「ペット」のキーワードを含む宿泊プランの泊数は、コロナ禍前の2019年比で約1.3倍。「愛犬」のキーワードを含むプランの泊数は2019年比で約1.6倍に伸長した。


▲「草津温泉 大東舘」の愛犬専用温泉(左)、愛犬専用フロアのお部屋で一緒にくつろぐ様子(右)

特に館内の食事会場や部屋で、ペットと一緒に食事がとれるサービスが付帯した宿泊施設が人気を集めている。また、シェフが調理するペット専用の食事や、愛犬がくつろいで過ごせるフロアや温泉、小型犬から大型犬まで体の大きさにあわせて利用できるドッグラン、可愛い写真が撮影できるフォトスポットなど、ペット専用の設備やサービスを通じて独自の付加価値を提供する宿泊施設も注目されている。


▲「小谷流の里 ドギーズアイランド」で食事会場で愛犬と一緒に過ごす様子(左)、愛犬用ディナープレートのイメージ(右)

ペットの健康維持に対する関心も徐々に高まり、「フレッシュペットフード」への注目も高まっている。「楽天市場」において、「無添加」かつ「手作り食/手作りご飯/手作りごはん」のいずれかのキーワードを含む商品の2022年の年間流通額は、前年同期比約1.2倍、2019年同期比で約1.8倍に伸長。犬用の手作り食の登録商品数は年々増加傾向にある。


▲「エゾ鹿肉 ミートボール」


▲「愛犬用手作り食」




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