2023.03.09

キャンプメディア「hinata」がECで躍進 インスタUGCをMDにも活用

vivit 新規事業部 大久保健吾マネージャー(左)、バイヤー 佐々木萌氏(右)


特集記事やUGCなどコンテンツ強化


――商品の魅力を伝えるために注力しているポイントは?

大久保:最も意識してるのは、「自分たちがどうして取り扱ってるか」「何でお薦めしているのか」ということを、しっかりと伝えることです。

毎月のように掲載している特集ページでは、ただ商品を並べるのではなく、「誰が使ってるか」「どういう時に使えるか」などが伝わるように注意しています。メディア企業が運営しているECサイトですので、商品を理解し、情報を編集して届けることができないと、われわれの価値が発揮できないと考えています。

コンテンツを「売る」ためにダイレクトにつながる手段として考えているというよりは、自分たちが「売り方」として表現する上で重要なものと捉えています。これをやり続けることが自分たちのお客さまへの存在意義だと考えています。


▲「hinataストア」は商品の魅力を伝えるコンテンツが強み

――UGC(ユーザー生成コンテンツ)の活用にも注力していますね。

佐々木:2022年5月にビジュアルマーケティングツール「visumo(ビジュモ)」を導入し、UGC活用にも注力しています。

正直、キャンプ用品は画像だけだと、使い方やサイズ感まで分からないものが多くあります。メーカーさんから提供された商品画像は、白抜きの物撮りしかなかったりするので、私たちがキャンプ場に持っていき、撮影することもありますが、それも全商品はできません。

実際にキャンプ場で使用しているユーザーさんの画像や、ユーザーさんが手に持ってる画像などをECサイトに掲載できたら、分かりやすいと考えました。「visumo」を活用して、ユーザーさんに許可取りを行い、インスタに投稿している使用イメージなどをECサイトに掲載させていただいています。

UGCが増えたことにより、社内でも「商品が分かりやすくなった」と評判も上々です。

大久保:アパレルであれば、コーディネート画像などをスタッフがパっと着替えて、パっと撮影して載せていくことができると思います。キャンプ用品のコーディネートを撮影しようと思うと、組み立てたり、入れ替えたりしているだけで、半日はかかります。さらにキャンプ場で撮影しようと思うと、1日がかりの作業になります。

UGCを通して、ユーザーさんにもサイト作りに協力していただくという観点でやっていかないと、なかなかコンテンツは増えていきません。インテリアなどもそうだと思いますが、大型商品を扱う上での課題の一部を、UGCによって解消しています。


▲大久保健吾マネージャー(左)、バイヤー 佐々木萌氏(右)

――ユニークなUGC活用事例は?

佐々木:「鉄板マルチグル」では、商品の使い方だけではなく、UGCを通して「もんじゃも作れちゃうんだ」といったようなメニューの幅まで伝えることができました。

「PASECO」の特集ページを作る際には、「visumo」で「PASECO」のUGC使用でやり取りさせていただいた方に「なんで買ったか」などをインタビューしました。UGC活用でお客さまとつながりができ、そのつながりが新しいコンテンツにも生きています。インタビューのついでに、新しいUGCの使用許可もいただき、掲載させていただきました。


▲ユーザーの声を特集に反映

画像を使用させていただいたお客さまからも、自分の画像が載ったことを喜んでくださり、画面のスクリーンショットを撮って、インスタのストーリーに上げてくださったりします。その投稿をさらに当社のアカウントのストーリーでも「ありがとうございます」と添えて上げたりしています。

UGCを通してお客さまとのコミュニケーションが深まっていることを実感しています。UGCの許可を依頼する際に「#hinatastoreを付けて投稿お願いします」と伝えると、次に商品を買った際にハッシュタグや@マーク(メンション)を付けてくださることが多く、本当に良い関係性が気付けていると思います。


▲バイヤー 佐々木萌氏

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