2022.06.06

【カワジュンに聞く 「BtoC開拓の奮闘記」】SNSやUGCでブランド拡散、EC売上は5倍超に拡大

カワジュン ハードウェア事業部 営業部 東京店 店長 黒川弘章氏


住宅用建材装飾やインテリアアクセサリーを製造・販売するカワジュンのハードウェア事業部では、一般消費者や中小の建築会社、リフォーム会社などに向けたECサイトを展開している。住宅やインテリアにこだわりのある消費者に向けて、新築住宅やリフォームの検討段階で自社製品が選ばれるように、ネットやSNSで「KAWAJUN」ブランドを発信している。特にインスタグラムでの情報発信に注力しており、2020年10月にはビジュアルマーケティングツール「visumo」を導入し、UGC(ユーザー生成コンテンツ)活用も始めた。2011年のECサイト開設から毎年10~20%前後の増収を続け、売り上げはサイト開設時の5〜6倍と拡大。2022年3月にはECサイトを刷新し、さらにウェブマーケティングを強化している。ECやSNS活用の取り組みについてカワジュン ハードウェア事業部 営業部 東京店 店長 黒川弘章氏に聞いた。



――カワジュンのハードウェア事業部ではどんな事業を展開しているのですか?

マンションデベロッパーや設計事務所、ハウスメーカー、工務店などに向けて建築用のインテリア金物を販売しています。ドアノブやキッチン・キャビネットのつまみ、取っ手、タオル掛けやトイレットペーパーホルダーなどです。分譲マンションなどの設計段階から携わらせていただき、内装のイメージに合ったインテリア金物をコーディネートし、提供させていただいております。分譲マンションのインテリア金物市場では大きなシェアを持っております。

――一般消費者も購入できるECサイトを開設した経緯は?

2011年にECサイトを開設しております。当初の狙いは納入したインテリア金物のメンテナンス需要に対応することでした。破損などが生じた際にインテリア金物を取り替えるために購入していただく用途です。


▲「KAWAJUN ONLINESHOP」のトップページ

そこから住宅建築時に施主が好みのインテリア金物を自分で選んで、建築会社に提供する「施主支給」という動きが出てきました。このニーズにタイミングよく対応できたことが非常に大きかったと思います。

――ECサイトではどのようなアイテムが良く売れるのですか?

ECサイトで特に売れているアイテムは、トイレットペーパーホルダーやタオル掛けなどです。一般的な分譲住宅の金物は、好き嫌いが少ない万人受けするデザインが採用される傾向にありますが、ECサイトでは少し凝ったデザインが売れています。

棚の付いたトイレットペーパーホルダーなどが人気アイテムになっています。スマホを置くニーズが高まっているのだと思います。カラーにおいても一般的なシルバーだけでなく、黒色のアイテムが売れます。金物を黒で統一するお客さまもいるようです。

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