2023.02.08

世田谷自然食品、Amazonに出店 「転売抑制」「顧客接点拡大」目指す

世田谷自然食品は2月8日、ECモールのAmazonにおいて、公式ショップ「世田谷自然食品Amazonストア」をオープンした。顧客との接点を拡大し、転売の抑制、安心して購入できる環境の構築を目指す。

サプリメント・食品・化粧品を展開する世田谷自然食品は、品質の良いものを適切な状態で届けることにこだわり、すべての商品を通信販売でのみ販売。その考えのもと、オンラインでの販売は自社直販サイトからの販売に限定していたが、顧客の利便性と転売による安全性への懸念を検討し、このほどAmazonでの商品の取り扱いを開始した。

ネオマーケティング社の調査によると、「メーカー・ブランド直販サイト」を利用したことがある人は約40%に止まっているのに対し、Amazonを含む「ショッピングモール系サイト」は94.2%と、非常に多くの人が「ショッピングモール系サイト」を利用していることうかがえる。こうした状況を受け、世田谷自然食品は、いつも使っているショッピングモールが安心して買い物をできる場所と考えるネット通販ユーザーが少なくないのであれば、その気持ちに寄り添うことで、今後より多くの顧客との接点を持つことができるとの考え、Amazonへの出店により利用者の利便性の向上を図った。

世田谷自然食品は卸し販売をしていないが、ショッピングモール系サイトやフリマ系アプリなどでは、販売元が自社ではない商品が出品されているという。それらの商品はすべて、一度消費者の手に渡った所謂「転売品」だが、こうした商品もAmazonでは新品として出品できるため、世田谷自然食品がが公式に販売していると勘違いする購入者がが一定数いる。実際に自社以外で購入した顧客からの問い合わせもきている。

同社が扱う商品は食品・サプリメント・化粧品と、いずれも安全性が損なわれれば重大な健康被害が予想される商品となっている。自社の商品をせっかく購入した顧客に、いったん第三者の手に渡った管理状態の不透明な物が届くことを防ぐためにも、Amazonへの公式出店が必要であるとの考えに至ったとしている。

「世田谷自然食品Amazonストア」は、出店に至った経緯を考慮し、転売されている商品、自社で人気の高い商品の販売を優先して開始。「おみそ汁」「乳酸菌が入った青汁」「十六種類の野菜(野菜ジュース)」などがラインアップする。


▲人気の「おみそ汁」


▲「乳酸菌が入った青汁」

今後は、「世田谷自然食品Amazonストア」での商品ラインアップ拡充を図るとともに、時代とともに移り変わる顧客の気持ちや購買行動に目を向けながら、新たな顧客との接点を模索していきたいとの考えを示した




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事