2023.02.03

【ECモール 2023年の展望】『au PAY マーケット』土屋益雄専務取締役「高スコア店舗の露出促進」

auコマース&ライフ 専務取締役 兼 モール事業部 本部長 土屋益雄氏

【ECソリューションマップ2023「モール&プラットフォーム編」】


auコマース&ライフが運営するECモール「au PAY マーケット」が、着実に業容を拡大している。数字は公表していないが、auユーザー向けに利用促進を働き掛けたことが寄与しているようだ。今期の取り組みと来期の計画を、土屋益雄専務取締役兼モール事業部本部長に聞いた。


自動販促を提供


――KDDIグループとしてはコマース事業をどのように捉えて、それをどのような方向に持っていこうとしているのか?

au経済圏といわれている中で、コマースというのは出口というか、ポイント経済圏の中で大きな使命だと思っている。そこを引き続き磨いていくことに変わりはない。今年度より体制が変わってきている中で、より経済圏のところを広げていって、コマースをいかにしっかり伸ばしてくかということにつなげている。

――それを具体化するための構想は?

前期から今期にかけて、お客さまに継続して使い続けてもらえるようなサービスを意識して取り組んでいる。今までは単純に集客を伸ばすみたいな発想が強かったが、お客さまに使い続けてもらえないと、結果的に一時的なお客さまの動きでしかないと判断している。au経済圏の中で、お客さまに循環して利用していただくことに重きを置いている。

――現在取り組んでいる具体策は?

まずはauのお客さまに対して、使い続けてもらえるようにすることだ。そこはまだ足りておらず満足していない。それはサービスレベルもそうだ。やはり店舗さまに、しっかりモール内で売り上げを上げてもらうことに対しても不足していると捉えている。

――「au PAY マーケット」として、出店者およびユーザーを意識しながら改善してきたことは?

出店店舗さま向けには、自動販促オプションというものを提供している。見込み客の発掘から、しっかりリピートしてもらえるところまで、われわれの方でシナリオを構築して、自動化してオプションを設定している。その販促が回るような、そういう取り組みを前期末から今期前半までアップデートをして続けてきた。ようやくこの半年間ほどで、お客さまとのコミュニケーションに関して一定の成果が出始めている。

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