2022.12.13

​アリババ、ダブルイレブンのスポーツ・アウトドア用品の流通総額が伸長 中国における消費回復の兆しを発見

W11ではスポーツ・アウトドア用品の流通が急増した

アリババグループは12月12日、2022年の天猫ダブルイレブン・ショッピングフェスティバル(以下:ダブルイレブン)において、「Tmall Global」(天猫国際、Tモールグローバル)のスポーツ・アウトドア用品の流通総額が大幅な伸びを記録したと発表した。中国の消費者の生活必需品以外への支出に回復の兆しが見られるとしている。

アリババグループの「Tmall Global」は、2022年のダブルイレブンにおいて、スポーツ・アウトドア用品の流通総額の大幅な伸びを記録した。特に伸びの大きかったサーフボードとスケートボードの流通総額は前年同期比で30倍以上、ゴルフ用品は11倍以上、サイクリング用品は450%以上増加した。

新型コロナウイルス感染症関連の影響を受け、より多くの若者がスケートボード、ゴルフ、サイクリング、フリスビーなどの非接触型屋外スポーツを楽しむようになってきているとし、マクロ環境は厳しいものの、アリババのプラットフォームでは中国の消費者の生活必需品以外への支出に回復の兆しが見られるとの見解を示した。

アリババグループのIR責任者であり、同グループのサステナビリティ運営委員会の一員でもあるRobert Lin氏は、「ダブルイレブンの売上から、アパレル、家電製品など生活必需品以外の支出が回復してきていることが分かりました。また、アウトドアスポーツ用品、ペット用品、ヘルス・ウェルネス用品には長期的な成長が見られます。中国には繰越需要があり、新型コロナウイルス感染症関連規制が徐々に解除されれば、生活必需品以外の消費は継続的に成長するものと思われます」とコメントした。

アリババグループが好調を維持している背景には、マクロ経済の変動による影響を受けにくい富裕層ユーザーを多く惹きつけ、維持し続けていることが挙げられるとし、2022年9月30日までの12か月間で、1億2400万人のユーザーが「タオバオ」(淘宝)と「Tmall」で合計1万元(約20万円)以上を消費していることを示した。

中国では、10億人以上がアリババのプラットフォームを利用しており、同プラットフォームにおける流通総額は、中国全体の消費の最大18%を占めている。アリババは、今後も中国の消費需要の変化に対応すべくイノベーションを継続し、中国における最新の消費動向を示す指標としての役割を担っていく考えを示した。




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