2022.10.07

【インテリアEC特集】広がる家具のリペア市場 SDGsが追い風、LTV向上に寄与


【マルニファニシング】豊富な実績、70年前の品も リノベ家具のECも開始


木工家具の修理を専門に行うマルニファニシングは新型コロナが拡大して以降、修理依頼が増加傾向にある。2022年7月には、リノベーションした家具をEC限定で販売する新たな試みも始めた。修理やアップサイクルを通して、長く大切に使える商品を提供し、持続可能な社会に貢献したい考えだ。

同社は1928年に創業した家具メーカー、マルニ木工のグループ会社。マルニ木工が販売してきた家具の修理を手掛ける。これまで対応してきた修理実績は膨大な量となり、なかには、70年以上も前に作られた自社製品の修理依頼もあったという。修理の依頼があるタイミングは20~30年使用した製品が多く、長年、製品を使い続けているユーザーからの依頼が多いという。

2022年7月に開設したリノベーション家具専門店のECサイト「MARUNI FURNISHING」では、中古家具市場で需要の高い1960~70年代の家具を中心にリメイクしたリノベーション家具を取り扱っている。デルタチェアやソファ、テーブルなど10点から販売をスタートした。今後、アイテムを追加していく予定だ。


▲マルニファニシングのサイト画面

今後の目標については、「売って終わりではなく、長く大事に使うことが鍵となる。修理やリノベーション家具の販売など、違う形のアプローチで積極的に情報発信をしていく必要がある」(山中洋社長)と話す。

海外でのリペア事業も視野に入れており、各国に修理できる拠点を設ける構想もあるとしている。

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