2021.10.08

高校生考案など地域色目立つ【2022年のおせち通販調査(ホテル/旅館・百貨店・高校生)】


〈百貨店各社〉自家需要見込み独自色 ウルトラマンやサステナブルも

百貨店各社によるおせちの通販は、オリジナル色を前面に押し出した商戦となっている。高島屋は地球環境の持続性を意識したサステナブルなおせちを用意。そごう・西武は、ウルトラマンとコラボレーションしたおせちを限定販売する。各百貨店とも今秋から始まったおせち商戦は、コロナ禍による自家需要が継続すると想定。独自性やエンターテインメント性を意識したラインアップとなっている。

高島屋の一部のおせちは、重箱の中に使用しているプラスチックカップを紙に仕様変更した。これにより約20%のプラスチック使用量を削減している。おせちの食材も資源の有効活用と環境に配慮した優しいものを使用した。

水産資源や海洋環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業に対する認証制度「MSC認証」の材料を使用。資源の有効活用と保護に配慮しながらも、品質にこだわったものを用意した。「未来にやさしいおせち 和二段重」の価格は2万3760円(税込)。

このほか、かるた付きの47都道府県にちなんだおせち料理を販売する。かるたは各都道府県庁の所在地や人口、面積、名産品などについて、子どもに分かりやすく伝える知育玩具になっている。「47都道府県おせち(かるた付き)」の価格は2万9160円(同)。


高島屋が提供するかるた付きのおせち

そごう・西武は「ウルトラセブン」の誕生55周年を記念した「ウルトラセブン55周年おせち」と、映画「シン・ウルトラマン」を記念した「シン・ウルトラマンおせち」の2種類を販売した。それぞれ、オリジナルの重箱や特典を付けている。

重箱の中には、ウルトラセブンにまつわるキャラクターを模した料理も入っている。専用の風呂敷や箸が付く。「ウルトラセブン55周年おせち」の価格は2万9700円(同)。

大丸松坂屋百貨店は、家飲みを意識した「おつまみ風おせち」を販売する。全国の酒場を旅する吉田類氏が監修したおせち、ワインソムリエの田崎真也氏監修のおせちを用意した。価格はともに1万6200円(同)。

小田急百貨店は10月2日から、おせちの受注を開始した。オンラインショッピングによる11月30日までの受注については、早期特典として送料無料で対応する。




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