2021.06.10

ファンケル、配送費を年間2.3億円削減 大阪・門真に物流センター開設

ファンケルは6月8日から、大阪・門真市に開設した物流センターの稼働を開始する。出荷能力を現状の1.4倍に拡大するほか、配送費は年間2億3000万円削減する見通しだ。新型コロナウイルスの感染拡大により、通販の利用が増えていることから、関西地区に新たな物流拠点を設けることにした。設備投資額は約40億円。

【<画像7点>最新設備を導入した「ファンケル 関西物流センター」のイメージ】

開設したのは「ファンケル 関西物流センター」。敷地面積1万629平方メートル、延床面積1万7051平方メートルで鉄骨造り4階建ての規模となる。


6月8日に稼働を開始する「ファンケル 関西物流センター」

関西物流センターの開設で、出荷量は現状の1日当たり3万4000件から同5万件に拡大。既存の関東物流センターから出荷している「ファンケル」の通販、直営店舗の出荷量の35%と、「アテニア」の全製品を出荷する。
 
九州や四国、中国エリアでの受注後翌日配送を実現するとともに、配送費も削減。「パレット自動倉庫」や「ケース自動倉庫」を導入して、入荷や保管、補充作業員を関東物流センター比で約65%削減する。製品の輸送ラインでは「ピッキングロボット」などを導入して自動化を進め、作業人員を同40%削減した。


「ピッキングロボット」で自動化

国内では5Gの普及などで通販への需要増が見込まれている。ファンケルが今年度から開始した中期経営計画では、国内外での持続的な成長を目指している。国内外での積極的な事業展開を支えるインフラ基盤整備のため、関西物流センターの新設を決めた。




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