世界最大規模のオンライン・マーケットプレイス「eBay(イーベイ)」への出店を通じ、日本セラーの「越境EC」を支援するイーベイ・ジャパンは2月5日、2020年度第4四半期(10‐12月)における日本セラーから出品されたアイテムの販売動向を発表した。
ブラックフライデー、クリスマスなど海外の年末ギフト商戦や、長引く新型コロナウイルス(COVID-19)の影響などが各ランキングに反映されている。中でもトレーディングカードのカテゴリーの流通額が、前年同期比約5倍となる驚異的な成長率をみせた。特に「ポケモンカードゲーム(ポケモンカード)」は日本限定商品が相次いで発売されたこともあり人気が爆発。売れ筋商品のTOP2を独占したほか、カテゴリーランキングの順位を押し上げるなど、トレンド全体にも影響を与えた。
2018年から再ブームが起きている「ポケモンカード」の取引個数は、11月に発売された新商品「シャイニースターV」が1位に輝いた。2位は「ポケモンカード」のイラスト公募企画優秀作品を商品化したもの。このような日本限定の商品が海外では人気が高い。
新型コロナウイルスの影響を受けた在宅需要も継続し、4位にDIYで重宝するマキタのインパクトドライバ、5位にアナログレコードの音質を向上させるナガオカのステレオカートリッジ、5位には自動車補修用のスプレーガンと、日本が海外に誇る有名メーカーの商品がランクインした。
カテゴリー成長率1位は「トレカ」
<取引額TOP10>取引額TOP10は、感謝祭やブラックフライデー、クリスマスなど海外の年末ギフト需要やご自愛需要が影響し、女性向けのブランド品(Clothing& Accessories)やおもちゃ関連(Toys)と趣味性の高い商品が好調だった。前回8位に登場したトレーディングカードは前述のポケモンカード人気の影響もあり、4位とさらなるランクアップを果たした。
<成長率TOP3(前年同期比)>取引額TOP10のうち、前年同期比で大きく成長したカテゴリーTOP3では常連のファッションや腕時計を押しのけ、トレーディングカード、ビデオゲーム、自動車パーツという新鮮な顔ぶれとなった。
この一年、ビデオゲームはコロナ禍における巣ごもり需要、自動車パーツはDIYや日本車の海外人気拡大を背景に人気が定着しつつある。今回前年比で491%と驚異的な伸び率を見せたトレーディングカードも、今後越境ECの新たな上位人気カテゴリーとして定着するか注目だ。