2024.06.24

【リコマース収益アップのポイントとフルフィルメント】グローバルブランドの実践方法を紹介

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リコマース(再販売)市場は成長をしているようです。環境に優しい選択をしたいと考える消費者が増えるにつれて、このマーケットカテゴリーと業界は成長していることを身近に感じていると思います。

Worn Wear | パタゴニア、イケア、 COACH (RE)LOVEDなどは日本でも中古商品の買取から、補修、再販売・リコマースのサービスを提供しています。これらのブランドは、再販とリサイクルを通じて消費者の廃棄物を削減すること、循環型経済の実現を目指しています。

若い世代が、持続可能なブランドからの購入を好んでいることもありリコマースのトレンドを牽引しています。その理由として、リコマースを環境に配慮した行動に参加する手段とみなしているだけでなく、予算に合わないかもしれない高品質の商品にアクセスできるようになるからお得であるとも考えているからです。

リコマースが拡大するにつれ、ブランドはその影響を考慮することになります。リコマースは、自社のオムニチャネルなどでの販売およびマーケティング戦略、日常業務、フルフィルメント業務を、どのように適合させるのでしょうか。


リコマースとは?


リコマースとは、中古品や再生品、そして返品・交換商品、過剰在庫品をオンラインやオフラインのチャネルを通じて販売することです。

これはメルカリなどの中古品のマーケットプレイスでお馴染みです、人々は不要になった商品を販売し、他の人は知覚された価値のためにそれらを購入します。ただし、これらの商品またはアイテムは通常、新しく製造または生産された商品よりも低価格で販売されています。

これは循環型経済の一環でもあり、商品を廃棄するのではなく市場に再投入することで商品のライフサイクルを延ばすことを重視しているとともに、収益の向上を実現します。

ブランドは独自のリコマース プログラムを導入することも、消費者が高品質の中古商品を売買できるオンライン委託販売およびリサイクル ストア・ZOZOUSEDなどのリコマース プラットフォームを活用することもできます。

循環型経済(サーキュラーエコノミー)は、複数のライフサイクルにわたって持続する商品を利用することにポイントを置いています。目標はリサイクルを回避することだけではありません。リサイクルは小売業の循環性において重要ですが 、ブランドは廃棄物と環境への影響を最小限に抑えることを目的としたリサイクル プログラムを実施する方法を見つけることで収益と利益を得ることです。


リコマースプログラムの作成方法


ブランドとしては、プログラムに名前を付けます。リコマース プログラムに名前を付けることで、明確なブランド アイデンティティが生まれ、顧客の認知度と忠誠心を高めることができます。ユニークで覚えやすいプログラム名はマーケティングにも役立ち、プログラムの価値とメリットを消費者に伝えやすくなります。

■Nike Refurbished(ナイキ リファービッシュド)
https://www.nike.com/jp/sustainability/nike-refurbished


・リコマースプログラムの実装
成功するリコマース プログラムを効果的に開始し、管理できる方法を確認していきます。

・下取りインセンティブの設計
顧客が使用済みの商品を実店舗に持ち込んだり、郵送したりできるシームレスな下取りプロセスを設定してください。

参加を促すインセンティブとして、ストアクレジットや割引を提供します。たとえば、Apple は trade-in として顧客に、古い Apple デバイスを下取りに出す代わりに新しい購入に使えるクレジットを受け取るオプションを提供しています。これは、店頭またはオンライン プラットフォームを通じて顧客は利用することができます。

・再生修理と再販売・リコマース
下取り品の品質を評価し、必要に応じて修理し、クリーニングする再生プロセスを開発します。Web サイトまたは店舗に、これらの再生品専用のセクションを作成して顧客に知らせます。Levi’s は、下取りしたジーンズとジャケットを検査、クリーニング、修理してから、SecondHand プラットフォームで再販売しています。すべてのアイテムが市場に再投入される前に品質基準を満たしていることが保証されています。

・ストーリーテリングとブランドロイヤリティ
下取りしたアイテムのストーリーを収集して、ウェブサイト、ソーシャルメディア、マーケティングを通じて顧客に共有します。このストーリーテリングのアプローチは、各商品の持続可能性を強調しつつ、その知覚価値と感情的な魅力を高めることができる大切なアプローチです。

例えば、アパレルブランドの「Renew」プログラムでは、返品されたアイテムのストーリーを共有します。ソーシャル投稿では、ブランドのアイテムの寿命を強調することも大切です。1980年代、1990年代、2000年代のアイテムをフィーチャーしたりできます。このアプローチにより、顧客とのつながりが深まり、ブランドの信頼とロイヤルティが高まることになります。

そして、マーケティング キャンペーンでは、リコマースの環境面でのメリットを強調して、購入のネガティブ要素をポジティブに変えていきます。

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