2023.11.04

電響社、グループ統括するECサイト開設 PR・ブランディング強化を狙う

生活家電や雑貨の卸売を行う電響社は10月2日、初のECサイトをオープンした。デンキョーグループホールディングス(HD)傘下企業を統括して商品を販売する。

電響社は2022年10月、グループ持株会社制に移行したデンキョーグループHDの中核会社となった。また、マクセルと業務提携し、販売力を強化してきた。

このほど開設したECサイトで、グループ企業の信頼性向上と、情報発信によるブランド力アップを図る。

「会社リリースや広報活動、SNSからの受け皿にする。海外を見据えた戦略上、オフィシャルのHPとECは必ずチェックされるため、信用力のアップに必須だ」(営業本部営業企画部・市村智樹氏)。

同社のECサイトでは、自社の売り上げアップだけでなく、宣伝や販促での活用を主としているという。「オフィシャルな商品紹介と、タイムリーな商品の情報発信をしていく。たとえ売り上げが少なくても、ブランディング費用として認識している」(同)と話す。公式ECで基本価格での販売をすることで、卸先の販売店が値引き販売しやすくすることも狙いの一つだとしている。

新ECサイトには、デンキョーグループHDが2023年4月から導入している社内営業管理システム「DGーCシステム」を利用し、同社のあらゆる営業データを活用していく。「ウェブ上で、当社の商品の詳細がいつでも確認できる状態になり、卸先である小売業者で売るための販促活動となる」(同)としている。

ECサイトは、グループ企業の商品を取りそろえるモールのような作りにした。「メインとなるブランドごとにグルーピングしてそれぞれのブランド主旨を説明する。キャンペーンコーナーや訳あり商品の特集ページなども設ける」(同)と言う。


▲自社ブランド製品もラインアップ

今後は、デンキョーグループHDの中期経営計画に沿った、売り上げ1000億円企業への基盤づくりに生かしていく考えだ。





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