2023.10.30

アニメタイムズ社、世界120の国・地域でグッズ販売 コロナ禍に見えた「リアルイベント」の重要性

勝股英夫社長

エイベックス・ピクチャーズを中心に、出版社やアニメ制作会社など14社で構成されるアニメタイムズ社は8月、オンラインショップ「アニメタイムズストア」を開設した。

運営するアニメ専門チャンネル「アニメタイムズ」におけるヒット作品や、ファンの動向などから商品を企画開発している。作品を見てファンになり、「グッズが欲しい」「イベントが見たい」といった要望などに応えていく考えだ。

商品の企画などに関しては、版権を持つ原作者が身近にいるため、直接交渉することができ、オフィシャル感も出て、商品への安心感にもつながるとしている。情報も近くにあるため、作品の記念となる時に、合わせてグッズを出せることも大きな強みだ。

「アニメタイムズストア」は、世界約120の国や地域で商品を販売している。言語のハードルはなくしたいといい、問い合わせに関しても、外国語にも迅速に対応していく。


▲「©Paradox Live2023」アクリルアートパネル

コロナが流行している間、アニメイベントがリアルで行うことができず、グッズをECで購入し、配信されるライブを見る人が増えた。ECだと効率は良いが、「ネットだけだとファンはグッズを買わない。リアルがあるからこそ、買いたいという衝動が起きる。リアルイベントとの連動も積極的に行っていきたい」(勝股英夫社長)と話す。

運営するアニメチャンネルでは、昔のアニメも配信している。ヒットアニメから、「原作者の昔の作品が見たい」「以前放送していた同ジャンルの作品が見たい」と掘り下げ、コアな作品視聴へとつながっていく。「急に昔のアニメがランキングに入ることもある。何から何に連鎖するのかニーズを探り、『つながる作品』を提供して活性化させることができるのも、アニメ専門チャンネルの良さである」(同)。アニメがヒットして、グッズ購入につながる傾向にあるため、作る側が仕掛ける必要があると話す。





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