2023.10.29

ヘラルボニー、アートで障害の概念を変える ポップアップストアを百貨店に置く理由とは?

店舗の様子

ヘラルボニーでは、障害者が描いたアート作品を、ECや実店舗などで販売している。アート作品の原画、デザインを生かしたインテリアやアパレルなどが主力商品だという。「当社は障害者支援団体というわけではない、『障害があるからこそ描ける』という点に可能性を感じている」(広報担当者)と話す。

同社の松田社長と、副社長である松田文登氏は双子の兄弟だという。二人には、障害がある兄がおり、子どものころから福祉活動を行っていたという。そういった活動を続けるうちに、「福祉で起業したい」と考えるようになったのだとしている。

商品の販路は、自社ECサイトや、岩手県内にある常設店舗。定期的に全国各地でポップアップストアを開いているという。「ポップアップストアは、主に百貨店の中に備えている。障害者から、『ショッピングモールには行けても、百貨店は行きにくい』という声があった。当社が百貨店で販売を行うことにより、少しでも障害者やその家族が、百貨店に行きやすくなればと考えている」(同)としている。


▲人気商品の『ネクタイ』

自社ECでは主に、原画や、原画をデザインとしたアパレルを販売している。「アート作品を元にしていることもあり、高単価な商品が多い。アートを前面に押し出した『ネクタイ』は、3万円以上するにも関わらず、人気商品となっている」(同)と話す。

同社は製造工場を持っていないため、製造は主にパートナー企業に委託しているという。「Amazonビジネスを通じて、当社の思いを発信している。思いに賛同し、パートナーとなった企業も多い。こういった偶発的な出会いは、Amazonビジネスだからこそだと思っている。今後はアマゾンを通じて、海外にもこの思いを伝え、ビジネスを拡大していけたらと考えている」(同)と話している。





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