2023.10.24

詩の国秋田、秋田の生産者のこだわりに焦点 地産品を展開

詩の国秋田は、厳選した秋田県の地産品を取りそろえたECサイトを運営する。生産者やものづくりの背景にあるストーリーに焦点を当てながら、読み物としてもページを充実させ、商品の魅力を訴求している。

同社は、秋田銀行が「銀行業高度化等会社」の制度を活用して設立した。地銀による地域のビジネスを支援する制度を生かして、ECサイトで地産品を紹介して生産者のビジネス支援を行っている。また、ビジネスマッチングの機会創出なども手掛けている。

取り扱う地産品は、「秋田の素材を用いること、秋田で生産していること、商品と生産者が魅力的であること」(同社)を基準にし、ECサイトで販売している。「生産者の一人一人にストーリーがあり、商品に込めた思いがある。その思いと一緒に商品を手に取ってもらいたい」(同)と言う。

そうした商品や生産者のこだわりを伝えるため、読み物ページを充実させた。

例えば、木工製品の制作を手掛けるアートフォルム(本社秋田県、橋野浩行社長)を取り上げた「生産者たち」のページでは、職人のライフストーリ―に焦点を当てながら、商品づくりのこだわりを紹介する。職人が人生で経験したエピソードなど人柄が分かる内容にしつつ、商品に込められた工夫の背景を伝えている。


▲「生産者たち」のこだわりを発信

こうして紹介される商品は、国内向けにPR・販売するだけでなく、海外展開も行っている。

現在、台湾にも支店を設けており、現地企業との連携を進める。9月29日にシャインマスカットを台北の百貨店に輸出したほか、2022年には台湾のECサイト運営企業に化粧品を輸出した実績がある。定期的に台湾企業との相互視察などを行っており、今後も海外販売の強化を進めていく方針だ。

2021年にオープンしたECサイトは、10月11日から「2周年記念祭」を実施し、割引クーポンを配信した。

このほか、母の日など季節イベントの特集ページを設けてギフト需要も捉えながら、引き続き秋田県産品を全国に販売していく。






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