神奈川・鎌倉をイメージしたアパレルの販売を手掛けるKEY MEMORY（キーメモリー）は9月、「カラーミーショップ大賞 2023」で優秀賞を受賞した。受賞した要因としては、2023年になってから導入したCRMツール「アクションリンク」の成果があるという。「アクションリンク」を使って配信したメルマガで、メール経由の売り上げが4倍に伸びたケースもあるとしている。同社のメルマガの開封率は平均40%あるとしており、CRMの施策とメルマガがうまくマッチしたようだ。KEY MEMORYの鈴木一平社長に、ブランドのコンセプトや「アクションリンク」の成果について語ってもらった。
ゆっくり流れる時間を洋服のデザインに
――アパレルブランド「KEY MEMORY」のコンセプトについて、教えてください。私が、「鎌倉のゆっくり流れるような時間」をイメージして作ったブランドです。洋服のデザインも私が担当しており、親・子・孫の三世代で着用できるデザインを意識しています。
ホワイトやベージュのブラウスなどが売れ筋となっています。女性向けのビジネスカジュアルとして購入してくれるお客さまが多いです。最近ではテレワークで仕事をする人も多く、自宅でリラックスして仕事をしたいという人に受け入れられているのだと思います。
▲売れ筋のレディースのブラウス
▲ビジネスカジュアルとして人気会社は2018年に創業しましたが、創業以前から、古着を集めて鎌倉でフリーマーケットを開いて商品を販売していました。古着の中に、「KEY MEMORY」の商品も入れて販売したところ、評判が良く、自社ECサイトを立ち上げるに至りました。
当社の洋服の半分近くは、自社で製造しています。染物も手染めしており、手探りで独自の風合いを開発してきました。ベレー帽にメガネをかけたイメージの、ブランドのロゴマークにもこだわっています。
▲ベレー帽とメガネが特徴のロゴマークECサイトでの売り上げも好調に推移していますが、鎌倉の長谷で実店舗も運営しており、対面でのコミュニケーションも大切にしています。店舗に来店したお客さまには、購入していただいた洋服に、日付の入ったメモリースタンプを押すサービスも提供しています。スタンプには、洗濯しても落ちないインクを使用しています。お客さまが洋服を着るたびに、鎌倉の思い出を思い返してもらえるようにするためのサービスです。
▲鎌倉・長谷にあるKEY MEMORYの店舗小さいアパレルブランドだからこそできる、個に向き合ったサービスを提供できるようにしたいと考えています。
