2023.09.30

令和のカリスマ店員1位は「ユナイテッドアローズ」仲さん デジタル駆使した接客も披露、バニッシュがコンテスト開催

グランプリを獲得した「ユナイテッドアローズ 新宿」の仲さん(写真中央)と、アンミカさん(右から2人目)など審査員

スタッフDXのアプリケーションサービス「STAFF START(スタッフスタート)」を運営するバニッシュ・スタンダードは9月28日、日本一の“令和のカリスマ店員”を決める接客コンテスト「STAFF OF THE YEAR 2023」の最終審査を開催した。タレントのアンミカさんなどが審査を行い、グランプリには「ユナイテッドアローズ 新宿」の仲(naka)さんが選ばれた。

バニッシュ・スタンダードは、「コーディネート投稿機能」や「スタッフレビュー機能」を備え、店舗に所属するスタッフをDX化し、自社ECサイトやSNS上でのオンライン接客を可能にする「STAFF START」を展開する“Staff Tech(スタッフテック)”カンパニー。

同社が主催する「STAFF OF THE YEAR」は、アパレルブランドに所属する店舗スタッフの中から、オンライン接客売上実績や一般投票をもとに日本一の“令和のカリスマ店員”を決めるイベント。

「STAFF OF THE YEAR 2023」は、今回で3回目となる。1300ブランド、全国8万人の中から勝ち抜いた16人のアパレル店舗スタッフが最終審査に進出し、9月28日に渋谷・ヒカリエホールAで最終審査を開催した。


▲予選を勝ち抜いた16人が最終審査に進出

審査委員には、モデル業以外でもさまざまな表現分野で活躍するアンミカさん、デザイナー・経営者である森本容子さん、ファッションエディター・スタイリストの大草直子さん、店舗運営コンサルティングを手掛けるBRUSH代表の秋山恵倭子さんを迎えた。

司会進行はハリー杉山さんと貴島明日香さんが務め、接客ロープレ審査に参加するスペシャルゲストとしてタレントの村重杏奈さん、YouTuberの「なこなこカップル」、お笑い芸人の「スパイク」、タレントのユージさんが参加した。


▲接客ロールプレイングのスペシャルゲストとしてタレントやYouTuberが参加


3児の母が時短勤務の中で挑戦、グランプリ獲得へ


最終審査は「接客ロールプレイング」と「自己PR」の2段階で審査を実施する。「接客ロールプレイング」で勝ち抜いた8人が「自己PR」を行い、総合点で最終順位が決まる。

グランプリに輝いた「ユナイテッドアローズ 新宿」の仲(naka)さんは、「接客ロールプレイング」で「なこなこカップル」のなごみさんに彼とのテーマパークデートのコーディネートを提案。なごみさんが普段取り入れないというパステルカラーのニットを薦め、新たな”似合う”を紹介した。



「自己PR」では、仲(naka)さんが、3児の母として短時間勤務で働く中、すべてのことが最後までやりきれないも負い目を感じながら、「STAFF START」を活用したスタイリング投稿に挑戦していたと打ち明けた。

仲(naka)さんは、「去年の『STAFF OF THE YEAR』は勇気が出なくて辞退しました。しかし、挑戦できなかったことが悔しくて、この大会に出られる自分になりたいと思いました。そのように決心してから、1年間は毎朝、早出をして、どんなときでもスタイリングの投稿を続けてこれたことが、自分の自信と責任につながりました。短時間勤務でも私にしかできないことを見つけました。仕事を頑張ってるお母さんが好きだと応援してくれる3人の子どもたち、一緒に働くメンバー、友人、そしてたくさんのお客さまに恩返しがしたいという思いが、私の頑張る力、続けていく力につながっています」と語った。


▲自己PRをする仲(naka)さん

グランプリ受賞後のコメントでは、「挑戦するからにはグランプリを獲りたいとずっと思っていました。あまり自分のことを褒めてあげられない性格ですが、今日はよく頑張ったという気持ちでいっぱい。その間、応援しくれた皆さまには感謝しかありません。『ありがとう』以上の言葉があるなら作りたいと思っています」と感謝の思いを伝えた。


▲グランプリ発表後に涙する仲(naka)さん


1位と2位はスマホでスタイリングを紹介


2位には「ビーミング ライフストア by ビームス ららぽーとTOKYO-BAY店」のSUDOさんが選ばれた。

SUDOさんは予選の総合ポイントで1位となっていた。最終審査の「接客ロールプレイング」では、「なこなこカップル」のこーくんに対して、ジャケットの大きなポケットの多様な使い方を提案すると、こーくんから「欲しい」という言葉を引き出した。


▲SUDOさんが「なこなこカップル」のこーくんにポケットの使い方を提案

最終審査でグランプリの仲(naka)さんも、2位のSUDOさんも接客中にスマホを取り出し、コーディネートのイメージを紹介するシーンが印象的だった。

特にSUDOさんは「ビームスのアプリを入れていただき、商品のバーコードをスキャンしていただくとスタイリングが出てきます。この紹介した全てのアイテムのスタイリングを上げているので、コーディネートの参考にしてください。LINEもやっているので何かお悩みがございましたら、ご連絡ください」とデジタルツールを活用した接客を披露していた。


▲写真左から5位のyuka.a(OPAQUE.CLIP/イオンモール千葉ニュータウン店)、3位のHanadaさん(TOMORROWLAND/吉祥寺店)、グランプリ(1位)の仲さん(UNITED ARROWS/新宿店)、2位のSUDOさん(B:MINGbyBEAMS/ららぽーと TOKYO-BAY 店)、4位の植竹玲菜さん(rienda/新宿ルミネエスト店)

3位には「トゥモローランド 吉祥寺店」のHanadaさん、4位には「rienda 新宿ルミネエスト店」の植竹玲菜さん、5位には「イオンモール千葉ニュータウン オペーク・ドット・クリップ」のyuka.aさんが選ばれている。


▲「接客ロールプレイング」では1位だったHnadaさん

3位のHanadaさんは最終審査の「接客ロールプレイング」で1位となっており、最終順位が3位になったことでくやしそうな表情を浮かべていた。


アンミカさん、小野里CEOが総評


アンミカさんは総評において、「グランプリの仲(naka)さんは昨年、辞退され、今日に至るまでたくさんの方に喜んでいただけるように、そして自信のない自分に自信をつけるように、一生懸命努力してこられました。自信を持ってキラキラ輝いているように見える販売スタッフの方もコンプレックスがあったり、自信のない瞬間があったり、生活の中でいろんな機微に触れて生きているんだなと思います。そこを越えて、今日グランプリに輝いた姿を見て、多くの方が勇気をもらったと思います」と語った。


▲審査員を務めたアンミカさん

主催するバニッシュ・スタンダードの小野里寧晃CEOは最後の挨拶にて、「激動と感動の幕が閉まりました。今日、皆さまに見ていただいたと思いますが、決してAIやロボットでは提供できない、人が人にしか提供できない温かさ、思いやりがあるから、接客業は人を感動させられるのだと思います。このことを『STAFF OF THE YEAR』というイベントを通じてたくさんの人に知ってもらい、接客業のすばらしさを多く伝えることによって、未来の販売員の皆さまがこの業界に入って、この業界を発展させることができます」と述べた。


▲バニッシュ・スタンダード 小野里寧晃CEO

そして最後に小野里CEOは、「来年、『STAFF OF THE YEAR 2024』でまたお会いしましょう」と来年の開催も予告した。




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