2023.08.07

ネットプロテクションズ、「atone つど後払い」の先行導入店舗で決済選択率が23%に伸長

決済選択率の推移

後払い決済「atone」を提供するネットプロテクションズは8月7日、SMS認証のみで利用が可能な新スキーム「atone つど後払い」の先行導入店舗において、決済手段として選択する比率が平均23%に伸長したと発表した。これにより、流通額も平均の約2倍に増加した。今後の加盟店開拓において、従来の翌月払い、新スキームの都度払い双方の導入促進を目指す。

ネットプロテクションズの提供する「atone」は、通販・実店舗ともに使えるスマホ活用型後払い決済サービス。購入者は買い物をした後で、都度または翌月にまとめて代金を支払うことができ、銀行口座やクレジットカード情報の登録やチャージも必要ない。

従来の「atone」は、ネットで会員登録をすると「翌月後払い」が利用できる。さらに2023年5月には、会員登録を必要とせず、SMS認証のみで利用が可能な「atone つど後払い」という新スキームの提供を開始した。

「atone つど後払い」は、従来の「atone 翌月後払い」で提供しているポイント還元は受けられない、また、取引のつど後払いが必要で、まとめての支払いには対応していないが、会員登録が必要なく、より気軽に簡単に利用できるという特徴を備える。


▲「つど後払い」と「翌月後払い」の比較

この2つのスキームを導入した店舗では、「つど後払い」を追加する前に比べて「atone」を決済手段として選択する比率が平均23%まで大幅に伸長した。この伸長は、取り扱い商品のカテゴリを問わず生じており、30%を超える事例もある。他の後払い決済やQRコード決済を超える選択率となっており、クレジットカードに次いで2番目に使われる重要な決済手段となっているとした。

決済選択率が上昇した結果、導入後の流通額も平均して約2倍に増加。決済選択率と同様に流通額もカテゴリを問わず上昇していることを公開した。


▲流通額の推移

決済選択率上昇の背景には、「つど後払い」の導入により、会員登録が不要でSMS認証のみで簡単に後払い決済が行えるようになったことを挙げた。初めて後払いを使うユーザーの利便性が飛躍的に向上したためユーザーの離脱が減少し、決済手段として選択されることが増加した。実際に、初回利用の83%が「つど後払い」を利用した事例もあるとしている。一方、ポイントのお得さや支払の利便性を背景に、リピート利用時には「翌月後払い」の割合が増加した事例もあるとしている。初回利用者・リピート利用者のどちらのニーズも満たすことで、決済選択率・流通額が伸長したとしている。


▲初回利用とリピート利用者の内訳例

ネットプロテクションズは、今後の加盟店開拓において、加盟店にとって価値のある会員制・非会員制の両サービス導入を促進するとしている。同時にすでに会員制の「翌月後払い」を導入済みの加盟店へは、会員登録不要の「つど後払い」の追加導入を促進する。ECカートシステムとの連携も強化し、導入店舗の拡大を狙うとし、2024年3月期までに現状に比べて10倍の「つど後払い」の導入店舗数を目指す考えを示した。





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