2023.07.05

アスクル、売上・利益とも過去最高を継続 「BtoBの成長加速」「ロハコ黒字化」2大目標を達成

決算説明会に登壇した玉井継尋CFO(左)と吉岡晃CEO(右)


今期、BtoB売上を431億円上積みへ


2024年5月期の連結業績は、売上高が7.9%増の4820億円、営業利益が同12.9%増の165億円、経常利益が同12.1%増の162億円、当期純利益が同5.2%増の103億円を計画している。

BtoB事業の売上高は、成長スピードをさらに加速し、同11.5%増の4170億円を目指す。



売上高を431億円上積みする計画について、吉岡晃CEOは「アスクルの新ウェブサイトのオープン化効果がさらに伸長するとみている。ウェブ広告を強化したことで2023年5月期は売り上げが80億円増加した。2024年5月期は販促費をさらに2倍にする」と語る。


▲吉岡晃CEO

今年2月に買収した歯科用品通販のフィードが連結対象になることで100億円台前半の増収効果も期待できるという。

オーダー単価の向上や粗利率の高い商品の強化、広告収入の増加により、売上総利益率を約1%改善することも見込んでいる。

BtoC事業の売上高は、同12.6%減の553億円を見込む。「ヤフーショッピング」のキャンペーン変更の影響を受け、第3四半期までは前期割れする見通しを立てている。



「ロハコ」の再成長に向けて、吉岡CEOは「法人向けの商品を『ロハコ』でも販売する。節約志向から業務用・大容量のニーズは高まっている。Zホールディングスグループとのシナジーも生かしたいが、LINEとヤフーの統合の状況が今年10月以降に把握できると思うので、そこから(協業の)話し合いを行いたい」と語る。










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