2023.06.28

Hamee、売上4.7%増の140億円に スマホアクセサリー減収もコスメやゲームモニターでカバー

Hamee(ハミィ)の2023年4月期の売上高は前期比4.7%増の140億3800万円だった。主力のスマホアクセサリーが減収となったが、海外事業や新規事業のゲーミングアクセサリー、コスメが増収となり、カバーしている。「採算面に課題はあるもの、事業ポートフォリオの形成が進んだ」(執行役員 冨山幸弘氏)と振り返る。

連結業績における営業利益は同42.3%減の12億7100万円、当期純利益は同45.8%減の9億4500万円だった。プラットフォーム事業は増益となったが、投資が先行しているコマース事業が減益となり、連結業績も減益となった。



コマース事業の売上高は、同3.3%増の106億5500万円だった。スマホケースを中心としたモバイルライフ事業が同13.8%減の71億5700万円となった。高価格化に伴ってiPhone14シリーズの需要が想定より伸び悩み、対応アクセサリーの販売も振るわなかった。



新規事業であるゲーミングアクセサリー事業は同94.4%増の7億6900万円だった。昨年10月にはゲーミングモニターブランド「Pixio(ピクシオ)」が、Amazonの販売事業者アワード2022において、カテゴリー賞(パソコン・オフィス用品部門)を受賞した。Amazonを中心に、楽天やヤフーにも出店し、売り上げ拡大につなげた。



コスメティクス事業は同879.5%増の2億9400万円だった。大幅に増収しているもの、期初予想の7億円には満たなかった。「ByUR(バイユア)」ブランドの主力商品であるスキンケア商材(トナーパッド、美容液、クリームなど)のリリースが、当初予定の2022年4月から同9月へと大幅に遅れた。


▲スキンケアの発売が9月にずれ込んだ

売り上げは計画通りに伸ばせなかったが、2023年4月にテレビ番組でベースメイクシリーズが紹介されたことで、4月単月の予算に対し200%の実績を上げることができた。

グローバル事業は同52.5%増の23億3200万円になった。電子玩具「オタマトーン」の売れ行きが好調で大きく増収した。今年1月、「オタマトーン」の製品製造販売事業を譲受しており、今後の販売促進につなげる。


▲オタマトーンが海外で好調

プラットフォーム事業の売上高は同9.1%増の33億8300万円だった。一元管理システムを提供するネクストエンジン事業は、同7.1%増の24億円だった。契約数の獲得が鈍化する局面もあったが、カスタマーサポートの品質を維持しながら、営業面を強化した。



コンサルティング事業は同2.2%増の4億7200万円だった。コンサルタントのリソース不足により、売り上げを思うように拡大できなかった。

ふるさと納税などを支援するロカルコ事業は、同27.9%増の5億900万円だった。ふるさと納税が最盛期となる昨年12月の取扱高が過去最高を記録するなど、好調を維持している。



2024年4月期の業績予想は、売上高が同19.8%増の168億1300万円、営業利益は同64.1%増の20億8600万円、当期純利益は同62.7%増の15億3700万円を計画している。






RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事