2023.06.22

コメECのハナノキ、EC売上は横ばい オフライン回帰が影響

ハナノキが運営する「ハーベストシーズン楽天市場店」のトップページと前田江里佳取締役(右下)

「楽天市場」などでコメのネット販売を行うハナノキの2023年5月期におけるEC売上高は、前期比横ばいで着地したようだ。消費者のオフライン回帰により、ECサイトでコメを購入する人が減少したという。今期はサービスや商品、イベント企画などに磨きをかけ、EC利用者の獲得に努めていく。
 
2022年5月期のEC売上高は、同20%増だった。コロナ禍の2021、2022年は巣ごもり需要が追い風となり、EC事業は安定的に成長を続けてきた。だが、2023年5月期は消費者の外食利用が戻り、EC事業は苦戦したという。
 
「ECは苦戦したが、一方で業務店などにコメを販売する卸売り事業は好調だった。全体的に見て、2023年5月期のEC・卸売りを含めた全社売上高は、前期を上回るとみている」(前田江里佳取締役)と説明する。
 
このことを受け、今期は商品ジャンルの拡大、郵便やロッカーなどで商品を受け取れる「受け取り方法」の拡充、17周年記念のセールやイベントなどを実施していく。

「既存のコメ以外に、コメの成分で作った美容アイテムなど品ぞろえを増やしていきたい。他にもディズニーのペアチケットなどが当たる抽選イベントなどを実施して、顧客に楽しんでもらえる企画を追求していく」(同)と話す。



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