2023.06.21

「北欧、暮らしの道具店」、スマホアプリが3年で300万DL突破 売上比率65%へ

クラシコムは6月20日、ライフカルチャープラットフォーム「北欧、暮らしの道具店」のスマホアプリが、300万ダウンロードを突破したと発表した。併せて、EC売上におけるスマホアプリ経由の割合が年々増加し直近65%に達するなど、売上高への影響や、当社初マーケティングチームの発足、過去最高ダウンロードを記録した2023年4月放送のテレビ番組「カンブリア宮殿」の効果など、リリース3年を超えてもペースを落とすことなくダウンロード数を積み重ねてきたその背景を公開した。

クラシコムの運営する「北欧、暮らしの道具店」は、「フィットする暮らし、つくろう。」をテーマに、北欧を中心とした様々な国の雑貨やアパレルを販売しながら、Web記事、音声メディア、ドキュメンタリー、ドラマ作品などを独自の世界観(ライフカルチャー)で発信するライフカルチャープラットフォーム。

SNSからの誘導だけに依存しないリピートユーザーの獲得と、商品ページ・コラム・動画・ポッドキャストなど多様なコンテンツをシームレスに移動が可能な独自プラットフォームを構築するため、2019年11月にiOSアプリ、2020年4月にAndroidアプリの提供を開始。Androidアプリの提供から、およそ1年で100万ダウンロード、3年となる2023年6月に300万ダウンロードを突破した。

スマホアプリでは、商品の購入から、Web記事や動画・音声コンテンツの視聴などをシームレスに利用することができるほか、全コンテンツを一覧化してブックマークできる 「お気に入り機能」を搭載。気になる商品を登録し て後からじっくり検討したり、動画コンテンツで作ってみたいレシピを保存したりすることで、“暮らし”に関連する様々なコンテンツを楽しむことができる。



スマホアプリの提供は売上に大きく貢献しており、アプリ提供前の2019年7月期の売上27.4億円に対し、アプリ提供後の2021年7月期には年間売上が約1.7倍増の45.3億円 、2022年7月期には年間売上51億円へと順調に成長。EC購入比率はWebサイト経由よりも高く、2023年5月には65%がスマホアプリ経由となり、その割合は年々増加している。



スマホアプリの売上における重要性が高まる中で、2023年2月には、クラシコム初となるマーケティングチームが発足。主にスマホアプリに関連した数値分析や広告出稿などを行い、専任スタッフを含め3名が在籍している。マーケティングチームが発足したことにより、ダウンロード後のユーザーの体験や主要アクション率など、より本質的な効果分析と検証を進めることができるようになり、ダウンロードの促進はもちろん、スマホアプリのさらなる売上貢献を期待するとしている。

さらに2023年に入ってからは、創業以来初の密着テレビ取材を受け、2023年4月14日にテレビ東京系列「カンブリア宮殿」にて特集が放送された。放送のあった23時から1時間の間でダウンロードされた数は8600超だった。放送時間だけではなく、Tverやテレ東Biz等の見逃し配信や、現在までに約30万回が再生されているYouTube短縮版などにより、その影響は数週間継続し、2023年4月の月間ダウンロード数は過去最高の12万ダウンロードとなった。


▲カンブリア宮殿撮影風景

放送直後にダウンロードされたアプリユーザーの初回購入転換率は通常の2倍となっており、テレビ放送中によりサービス理解と商品購入意欲を高めた顧客からのダウンロードであったことが予想できるとしている。

今回のテレビ放送により、スマホアプリだけではなく、「Instagram」「YouTube」などのエンゲージメントチャネルにおいてもフォロワーが急増し、売上も継続的にあがっている。



これまでクラシコムでは、急激なアクセスを集めるテレビCMなどのマスメディアコミュニケーションではなく、日常的に接触頻度が上がるSNSやスマホアプリなどWebを通した“エンゲージメントチャネル”の獲得に注力していたが、今回の結果を元に、マスメディアとWeb上のエンゲージメントチャネルを連携することにより、一時的なアクセス増加にとどまらず、中長期的に事業成長を支えるアセットとなる可能性を感じているとした。




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