2023.06.21

オンワードHD、繊維専門商社サンマリノの株式を追加取得 原材料調達から販売まで一気通貫を強化

オンワードホールディングスは6月19日、繊維専門商社であるサンマリノとの資本業務提携をより深化させるために、同社の発行済み株式を一部追加取得した。企画・生産構造改革のさらなる加速を目指す。

オンワードホールディングスは、2021年より繊維専門商社であるサンマリノと資本業務提携を開始。変化の激しい消費者のライフスタイル・ファッション市場に適応するべく、モノづくりを担うアパレルメーカーとしての根幹であり、競争力の源泉である企画・生産基盤を一層強固なものとする取り組みを進めてきた。

この度、企画・生産構造改革のさらなる加速をを図るため、サンマリノの発行済み株式を一部追加取得した。これによりオンワードホールディングスの所有株式数は、追加前の4000株(議決権所有割合:5.1%)から2万6800株(議決権所有割合:34.0%)になった。

オンワードホールディングスは、サンマリノとの取り組みを通して、「原材料調達から顧客まで一気通貫したサプライチェーンの構築」を進め、安定した企画・生産体制を構築するとともに、素材・資材調達の一元化や生産工場の選定等により、効率的な適時適品を提供する体制を整え、「顧客満足の向上」を図ってきた。

特に企画部門においては、モノづくり現場との密接なコミュニケーションが増加したことなどにより、顧客に支持される商品の提供体制が構築されてきたとしている。

一方、サンマリノは、「人財の相互交流による最適なモノづくり体制の創出」を進めたことにより、オンワードホールディングス グループ人財の有する生産ノウハウの積極的な活用に加え、生産プラットフォームであるKASHIYAMA SAGA社との協業などにより、事業領域と業容の拡大を実現してた。

両社は今後、アパレル・ファッション業界全体における生産の新しい取り組みモデルを構築すべく、商品企画・生産・物流プラットフォームであるPLM(製品ライフサイクル管理、プロダクト・ライフサイクル・マネジメント)を一層推し進めるとしている。

モノづくりプロセスのデジタル化によるスピード化と価格の適正化を実現していくとともに、商品トレーサビリティの向上を図ることで、生産から店舗・ECサイト、そして顧客へとつながる、余剰在庫を作らない、時代にあわせたサステナブルなモノづくり基盤の強化を目指す考えを示した。




RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事