2023.05.16

傘の柴田、こだわりの新ブランド「A・A・RA」をネット販売 カラー骨で高いデザイン性

傘の製造販売を行う柴田は3月31日、新ブランド「A・A・RA」を立ち上げと同時にオンラインショップを開設した。細部までこだわった傘の特徴を伝えるECサイトで、新しいユーザーの獲得を目指している。

同社は1936年創業の老舗メーカー。これまで洋傘の製造や卸売りで、百貨店を中心に販路を拡大してきたが、コロナ禍を受けて直販に着手。2022年には、東京・人形町にオーダーメード傘の販売店を開店した後、新ブランドとECサイトを開設した。

細部にこだわった傘を製造している。「色を施したカラー骨で、高級感のある印象にしている」(東京店課長・明堂裕行氏)と話す。ECサイトやSNSでは、カラー骨の雰囲気が伝わるように画像の配色を工夫している。


▲色を施したカラー骨

カラフルだが、落ち着いた印象に見えるようにしたというECサイトで、傘のデザイン性を訴求する。

また、傘の遮光性をアピールするため、日本洋傘協議会が定める品質基準をクリアしている。ECサイトでは、商品ページに証書を添付し、エビデンスに基づいて商品の機能性を紹介している。

SNSやブログを通じた情報発信で、顧客接点を広げる。インスタグラムやnoteで画像を投稿しているほか、送料無料になるLINEクーポンも発行して、ECサイトに呼び込んでいる。

また、LINEではアンケートに答えることで、1年間有効の修理クーポンも発行している。「いかに長く使ってもらえるかを考えて傘を作っている。ブログで傘のごみ問題について啓発する情報を発信している」(同)。自社で修理できるアフターサービスを整え、傘ごみの社会問題の解決も見据えたサービスを提供する。

今後は、新規ユーザーを獲得すべく、ECサイトを整備する考え。「SNSや口コミからECに足を運ぶ導線づくり、ギフト需要を捉えるための施策などを整備していく」(同)と意気込んでいる。





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