2023.05.14

老舗楽器店「銀座十字屋」、オンラインとオフラインでハープ普及目指す 小型ハープ人気

ハープの本体、教本、小物を販売する銀座十字屋のECが好調だ。ハープの本格的な習得は独学では難しく、レッスンや楽器のレンタル・購入などをオンラインとオフラインを組み合わせて支援している取り組みが奏功している。ハープを始めるきっかけ作りのため、月1回のオンライン演奏会を開催したり、簡単に弾ける小型ハープの販売を強化したりしている。

同社は日本で初めて西洋楽器を販売し、来年5月で150周年を迎える老舗楽器店だ。ハープを扱う店が多くないことからニーズがあると感じ、ECサイトを開設した。ECサイトで特にこだわった点は弦の探しやすさだ。多数の商品の中からメーカーや種類で絞り込めるようにしている。


▲人気の「クリスハープ」は膝に載せて弾ける

楽器の購入や手入れで分からないことは対面やオンラインのレッスン、店頭で相談する人も多い。サポートを手厚くすることが、ECサイトの利用者獲得にもつながっているという。

ハープは大きさ・価格・難易度の面で始めるハードルが高いため、より気軽に楽しめる「クリスハープ」を開発し、2021年の「ハープの日」である8月2日に発売した。音色の魅力をそのままに、膝に乗せられるサイズ感と弾きやすさを実現し、コロナ禍の「おうち時間」の需要も相まってヒットした。より本格的にハープを始めるきっかけにもなるという。

「ゲーム音楽からハープを知る人もおり、興味を持つ人は増えている。ハープに関するものは全てそろう品ぞろえなので、これからもたくさんの方にハープに親しんでもらいたい」(楽器販売事業部 営業企画部 マネージャー 山本佳子氏)と語った。











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