キリンホールディングスは4月27日、独自素材「プラズマ乳酸菌」の国内外関連事業における2023年1月～3月の販売動向などを公開した。販売金額は前年比約2割増となっており、新発売の「キリン おいしい免疫ケア」も好調な立ち上がりを見せた。
キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」は、健康な人の免疫の維持をサポートする乳酸菌。世界で初めて免疫の司令塔pDC（プラズマサイトイド樹状細胞）に働きかけることが論文で報告されている。キリンホールディングス、小岩井乳業、協和発酵バイオが共同で研究を進め、国内外の 大学・研究機関の協力のもと、これまで多数の論文・学会発表を行っている。
▲プラズマ乳酸菌キリングループは、長期経営構想「キリングループ・ビジョン2027」を策定し、「食から医にわたる領域で価値を創造し、世界のCSV先進企業となる」ことを目指している。その実現に向けて、人々の健康に貢献していく「ヘルスサイエンス事業」の育成を進めており、その1つとして「プラズマ乳酸菌」を使用した商品をグループ横断で展開している。
このほど、「プラズマ乳酸菌」の国内外関連事業における2023年1月～3月の販売動向などを公開した。販売金額は前年比約2割増と好調に推移しており、その要因として健康管理意識の継続、「プラズマ乳酸菌」の機能に対する関心の高まりを挙げた。
2022年11月に実施した年末年始の行動・意識調査によると、外出意向が高い人は55.8％、低い人は6.1％だった。外出意向の高い人は、行きたい場所・イベントが明確である一方、行き先の人の多さに対して不安を感じていることがわかった。2023年2月に実施された都民アンケート調査では、約7割が「今後もマスクを着用する予定」と回答している。マスクを継続的に着用すると答えた人の内約7割の人が、着用する具体的な場面として、混雑している屋内や公共交通機関、病院の中を挙げており、社会環境が日々変化する中、自身の健康管理の意識が継続していることがわかるとしている。
キリンホールディングスは、自社商品のみならず、パートナー企業とのコラボレーションにより飲料・青汁・飴・ゼリーなどさまざまなカテゴリーで、「プラズマ乳酸菌」を使用した免疫機能の機能性表示商品を合計45商品販売している。手軽に商品を手に取れる環境を創り、免疫ケアの重要性をテレビCMや店頭POP、さまざまな生活シーンに合わせて発信した結果、「プラズマ乳酸菌」の機能についての認知率は、2023年1月時点で、前年同月比3.2ポイント増となり、調査開始以降、過去最高数値となっている。
カテゴリ別販売動向では、「飲料」カテゴリの「プラズマ乳酸菌」を配合した飲料の合計販売数量は、2023年1月～3月累計で前年比約2割増と好調に推移している。2023年3月28日に新発売した「キリン おいしい免疫ケア」は、2022年3月に全国発売した「キリン iMUSE 朝の免疫ケア」と比較し、発売1週間での販売数量が約3割増となり、「プラズマ乳酸菌」配合飲料全体を牽引した。
「キリン おいしい免疫ケア」は、「手軽に免疫ケアを続けられるのはうれしい」「毎日の体調管理にぴったり」などの声があり、消費者から日々の体調管理のため選ばれている様子がうかがえる。満足感がありながらさわやかなヨーグルト味も、毎日の習慣として続けやすいと好評を得ており、“おいしさ”と“機能”を両立した提案で「免疫ケア」習慣の浸透を図る。
「ヨーグルト」カテゴリにおいては、 社会情勢の変化に伴い、健康意識および免疫ケア意識の高まりは継続傾向にある。習慣的に摂取・購入する人が定着したことで、「小岩井 iMUSEヨーグルト」群の2023年1月～3月累月出荷数量は、2020年と比較して大きく伸長した。特に大容量タイプについては、顧客の習慣的な購買による既存取扱い店舗での販売個数（1店舗当たり）の上昇により、2023年1月～3月の累月出荷数量は、前年比2割以上増加した。
2023年3月14日に新発売した「小岩井 iMUSE（イミューズ）ヨーグルト砂糖不使用」は、糖分が気になる人に好評で、味わいにおいても乳本来のおいしさをしっかりと感じられる味覚が高く評価され、発売後出荷数量は伸長している。
「サプリメント」カテゴリでは、「プラズマ乳酸菌」配合のサプリメント合計の販売金額が2023年1月～3月累計で前年比約4割増と大きく伸長した。中でもダブルケア成分を配合した「キリン iMUSE 免疫ケア・内臓脂肪ダウン」は、年末年始で内臓脂肪対策と免疫ケアの重要性を感じた人に選ばれたことにより、販売金額は2023年1月～3月累計で計画比約1.9倍と好調に推移した。
5月23日には、販売が好調なダブルケアサプリメントシリーズより、「キリン iMUSE 免疫ケア・筋力サポート」を新たに発売する。加齢に伴う免疫や筋力の低下が気になる人の毎日の免疫ケア、筋力の維持・低下抑制をサポートし、消費者へのさらなるの浸透を図る。
【「プラズマ乳酸菌」シリーズ 機能性表示食品 新商品】
「パートナー企業商品」カテゴリでは、2023年にも複数の商品を新たに発売している。2月1日にはアイム社が「Regain 免疫ケア青汁」を同社の通信販売チャネルで発売。3月6日には日本コカ・コーラ社が「アクエリアス プラズマ乳酸菌 免疫ケア」「い・ろ・は・す プラズマ乳酸菌免疫ケア」「ジョージア プラズマ乳酸菌 免疫ケア」「ミニッツメイド プラズマ乳酸菌 免疫ケア」を北海道、北陸、長野エリアにて販売を開始した。
これによりパートナー企業8社から発売している「プラズマ乳酸菌」を配合した機能性表示食品のアイテム数は16商品に拡大した。おいしく、手軽に摂取できる免疫機能の機能性表示食品を幅広いラインアップで展開することで、「免疫ケア」習慣の定着「プラズマ乳酸菌」事業の売り上げ拡大を後押しした。
