2023.03.29

食品流通のDXを推進するクロスマート、受発注プラットフォームの利用店舗数が4万店舗を突破

食品流通のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するクロスマートは3月29日、受発注プラットフォーム「クロスオーダー」において、利用店舗数が4万店舗を突破したと発表した。

クロスマートの運営する「クロスオーダー」は、飲食店と卸売業者をつなぐプラットフォーム。FAXや電話が主流だった受発注業務をスマートフォン上の「LINE」に切り替え、業務効率化を推進する「クロスオーダー受発注」、「LINE」を活用したオンライン販促機能「クロスオーダー販促」、電帳法に対応した請求書DX機能「クロスオーダー請求書」など、飲食店と卸売業者の間のアナログな業務をデジタル化する機能を次々と展開している。



このほど、サービス開始から約3年でアクティブな利用店舗数が4万店舗を超え、急速に拡大している。クロスマートは、引き続き、飲食店・卸売業者の業務効率化、生産性向上の支援をするとともに、外食産業の発展に貢献するサービスを展開していく考えを示した。



利用店舗の増加に伴い、全国各地の卸売業者から導入を希望する声も寄せられるようになったとし、「クロスオーダー」を利用中の卸売業者からのコメントを紹介した。


【「クロスオーダー」利用者の声】

・食肉卸 並木商店



当社では2022年から留守番電話を廃止しています。これは肉屋にとっては普通ではないかもしれませんが、15時で受注を締め、それ以降はAIのメッセージが流れるようにしています。誰から着信があったかはわかるようになっていますので、今のところ大きな問題はありません。

「クロスオーダー」なら15時以降深夜1時まで注文を受け付けているので、15時以降に注文をするのであれば、「クロスオーダー」を入れていただくようご案内しています。もちろん留守番電話の廃止をきっかけに離れていったお客様もいらっしゃいますが、「LINE」であれば年配のお客様でも使っているという方が多いので、使い方をお教えすればクロスオーダーに切り替えてくれます。実際にクロスオーダーに切り替えて「使いやすい」というお声もいただいています。

食肉の卸売業は電話やFAXで注文がくるのが当たり前になっていますが、そこにはさまざまな課題が含まれていると認識することが重要だと感じています。今回、私たちもクロスオーダーを導入したことで電話やFAXでの注文はなくせるということに気づきました。

まだ目に見えていない課題に対してお金を払うのは簡単なことではなかったですが、受注をずっとやってきた担当者が辞めてから気づく、という状況にならなくてよかったと思っています。


・総合卸 オーディーエー 東日本支社

クロスオーダーを導入することで、電話受注を完全にやめることができました。電話受注をやめることに社内からは「売上が下がるのでは」と危惧する声も上がりましたが、実際は売上への影響はなかったです。それに加え、クロスオーダー導入でこれまで3時間かかっていた作業が3分で済むようになったので、今では反対する人がすっかりいなくなりました。

また、これまでは商品案内の際に紙のカタログを配布していたのですが、今はクロスオーダー内にあるカタログ機能を使っています。写真も載せられるし値段も付けられる。さらにカタログから直接注文ができるので、とても重宝しています。実際にクロスオーダーに登録しているお客様の6~7割がカタログ機能から注文していただいています。

これまでは営業担当が取引先1軒1軒を回って、案内をしたり見積もりを取ったりしていたのが、クロスオーダーのボタンひとつで全店に拡販できるようになったため、カタログの印刷代だけでなく交通費やガソリン代などのコスト面での改善も見られました。

また、これまで情報が届いていなかった取引先にもアプローチできるようになったことも大きな変化です。例えば賞味期限間近の商品などはどう拡販するか毎回悩んでいたのですが、訳あり品という名目でチラシを打って全国に配信することであっという間に商品が売れてしまうのです。実際に賞味期限1カ月の商品1万個が数秒で売れてしまったこともありました。




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