2023.03.18

ジビエ料理「米とサーカス」、ワニやアナグマなど珍肉もネット販売 「干支フェア」「春のタン祭り」など企画好評

マーケティング担当 大西麻衣氏

ジビエ料理や昆虫食で人気の飲食店「米とサーカス」などを運営する亜細亜Tokyo Worldは2021年7月、コロナ禍をきっかけに食品のオンライン販売を開始した。都内に3店舗ある飲食店は、ユニークなメニューが話題で、すでに知名度は高い。ECでは来店できない関東以外の顧客の獲得に成功している。

ECサイト「米とサーカス オンラインショップ」では、エゾ鹿や猪などジビエの定番に加え、カンガルーやワニ、アナグマなどの珍しい食肉も販売している。ECサイトでは、干支の食肉を販売する「干支フェア」や、さまざまな動物のタンを販売する「春のタン祭り」などのユニークな企画も好評だ。

店舗で人気の商品をECで販売できるため、大きく見込みが外れることはないという。チャット機能でユーザーとコミュニケーションを取り、新規ユーザーの購入のハードルを下げている。EC開設にあたり特に苦労したのは、安心感につながる表現だったという。


▲人気のセット商品では希少なアナグマも味わえる

「店舗では口頭で説明できるが、ECでは見慣れない食材の調理法や安全性などの説明を丁寧にする必要がある」(マーケティング担当・大西麻衣氏)と語る。

オンラインショップでは飲食店と異なる基準や法律があるため、個人で勉強したり、同社も採用しているECサイト構築システム「Shopify(ショッピファイ)」を使う異業種の担当者に相談をしたという。

「私たちが商品を愛していることは、オンラインショップでも伝わると思う。これからも『米とサーカス』らしく、自社商品や企画などを楽しんで仕掛けていきたい。『おいしいは楽しい、楽しいはおいしい』のコンセプトを大切にする」(同)と話す。

今後は猟師のエピソードの掲載や、レシピの提案など、コンテンツをさらに充実させたいという。店舗でも人気の昆虫食のECにも注力すると意気込む。





RECOMMEND合わせて読みたい

RELATED関連する記事

RANKING人気記事