2023.03.11

宇宙グッズ販売の『宇宙の店』、イベントや品ぞろえでファン拡大 ECサイトは開設時から売上30倍に

立元忍店長

ビーシーシーは、ECサイト「宇宙の店」で宇宙航空研究開発機構(JAXA)グッズや宇宙グッズ、宇宙食を企画・製造・販売している。グッズの卸売事業を開始した1987年は、50代男性が主な顧客だったが、最近では宇宙服のワッペンや宇宙食などが子どもや女性に人気があるという。同社のメルマガの会員は1万人を超え、実店舗で開催しているイベントも好評だ。

2006年の地球観測衛星「だいち」打ち上げのタイミングで「だいちミッションキャンペーン」の一環として、EC事業を開始したという。当初は博物館などへの卸売りがメインで、オンラインで売るノウハウは全く持っていなかった。そこからSEO対策、在庫管理、SNS展開などを地道に取り組み、現在の売り上げは、開設当時と比べて30倍以上になったという。

「宇宙は『かっこいい』と思って興味を持っても、学問にしてしまうと難しく、嫌になってしまうこともある。ライトな感覚でいいから、宇宙をずっと好きでいてもらいたい」(立元忍店長)と語る。


▲ 宇宙服のワッペンや宇宙食などが子どもや女性に人気のECサイト

宇宙には”コア”から”にわか”まで幅広いファンがいるからこそ、それぞれに対応できるアイテムをそろえることに注力しているという。玩具メーカーや旅行会社などとの合同企画も積極的に行い、ファンをつかんでいる。

専門家の講義や星空を見るなどのイベントを実店舗で開催しており、そこからグッズ購入やECサイトを認知につながることも多いという。

今年もH3ロケットの打ち上げなどがあり、宇宙に関する関心が再び高まっている。

「宇宙グッズはコミュニケーションのきっかけにもなる。これからはJAXAだけではなく、注目のベンチャー企業のグッズも増やしていきたい。宇宙をもっと身近に感じてもらえれば」(同)と意気込んだ。





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