2023.03.07

美術出版エデュケーショナル、図工・美術教材のBtoB-ECサイト開設 文具店や絵画教室など開拓

「U-35 20mLセット」

学校向けに図工・美術の教材を販売する美術出版エデュケーショナルは、昨年から法人向けECサイトを運営している。販売先となる顧客層を拡大し、幅広く商品展開することが狙いだ。

同社は、学校向けの販売が主力事業で、ECは一般ユーザー向けにモール出店の形で行ってきた。

新たに法人向けにもECサイトを開設した理由について、同社は「一般市場における個別のアート教育の分野でシェア拡大を図っていく」(IT戦略室室長・大下征敏氏)とした。この狙いは奏功し、文具店や絵画教室など、これまでとは異なる顧客層の獲得ができているようだ。

新規顧客の獲得により、顧客単価やリピート購入が向上しているという。「図工・美術というニッチな商材に特化することで、まとめて購入する顧客が多い。また、商品に好感を抱いた顧客はリピートし、購入する金額も上がっている」(同)。取り扱う商材の特徴を生かした販売により、持続的な購入に成功している。


▲オリジナル商品「切子デザインシート」は売れ行きが好調

また、集客のために実施したサンプルのプレゼントキャンペーンが好評だ。この企画により定期的にサイトへ訪問する顧客層をつかんでいる。

商品ページは、商材の特徴を考慮してデザインしている。「細かいサイズの情報を記載するほか、画像や作例を充実させている。また、廃番や売り切れによる顧客の流出を防ぐため、代用品のリンクを貼るということも意識している」と言う。

今後は、自社商品やECサイトの認知をさらに拡大していきたい考え。「始めて1年、まだ手探りの状態だ。限られたリソースの中で、自社サイトの周知を進めたい。検索上位に表示する施策を進めていくことはもちろん、季節に応じた特集の企画なども進めていく」としている。また、美術教育における顧客の悩みに応えるコンサルティングの役割を果たすサービスも計画している。





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