2023.02.27

「Tastemade」、ECサイトでZ世代の顧客獲得へ 女子大学コラボや催事販売を実施

レシピ動画の配信などを行うTastemade Japan(テイストメイドジャパン)は2021年3月から、食器やスイーツなどを販売するECサイトを運営している。動画を使用した商品紹介や、スイーツに関する記事コンテンツなどの制作に注力している。女子大学とのコラボ商品企画や百貨店への催事出店を行い、着実にファンを増やしている。

ライフスタイル動画メディア「Tastemade」は、2012年に米・ロサンゼルスで誕生した。2016年に日本法人を設立し、レシピ動画をSNSなどでも配信し、多くのフォロワーを獲得している。

2021年3月に「Tastemade」の世界観を反映したECサイトを開設した。メディアで培った制作ノウハウを生かし、コンテンツ力の高いサイトを運営している。

「お客さまに本能的な欲求で購入していただきたいと思っている。そういう気持ちに刺さるようなサイト作りを心がけている」(D2Cチーム 谷一樹氏)と言う。


▲D2Cチーム 谷一樹氏

オフィスにはスタジオを併設しており、モール型のECサイトでありながらも商品写真は全て自社で撮影しているという。

「世界観を統一させ、美味しそうと思っていただける写真を撮影している」(同)と話す。

人気のコンテンツは「スイーツの食べ比べ」だ。複数のブランドや商品の食べ比べの楽しさを提供するため、複数商品をまとめて購入した際に、商品発送が分かれても送料は一配送分しか発生しないようにしている。

ECサイトの購入者は30代が多いという。メディアでは接点も多い、20代の顧客を獲得するため、武庫川女子大学と共同でZ世代が好むスイーツを調査・研究した。さらに、「Z世代がインターネットで買いたくなるスイーツ」をテーマに、オリジナルの「カヌレ」と「琥珀糖」を共同で開発したという。


▲武庫川女子大学と共同でZ世代が好むスイーツを調査・研究

「Z世代はスイーツ好きだが、なかなかオンラインで買わない」という調査に基づき、ECサイトで販売するだけではなく、阪神梅田本店で2月15日から21日まで催事販売も行った。販売開始2日目(2月17日)の時点で、出足の感触は好調だという。

「当社と女子大学生のコラボに注目した女子大学生が買ってくれるケースが多い」(同)と話す。

今後、商品によって到着日が異なるという配送面の課題を改善したいという。





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