2023.02.14

FOOD LIBRARY、レストランで作る冷凍・冷蔵食品をEC展開 コロナ禍の来店客の一言がきっかけ

難波耕太郎社長

飲食店の運営などを行うFOOD LIBRARY(フードライブラリー)は2022年3月、プロの料理人が作った料理を冷凍や冷蔵で販売するオンラインショップ「Delicious Connect(デリシャス コネクト)」の運営を開始した。

イタリアンやハンバーグステーキ専門店などを運営する中、コロナの感染拡大で店内での飲食は休みにしていたが、テークアウトが好評だった。難波耕太郎社長は「店に来たユーザーに、飲食店の人もエッセンシャルワーカーだと声を掛けてもらった」と言い、飲食店業界も頑張っていることに気付いてもらえた事がうれしかったという。店の近隣に住んでいる人だけでなく、レストランの味を届け、自宅で簡単に楽しんでもらいたいと考えた。

商品は工場委託ではなく、運営するそれぞれの店の厨房で作っている。オーダーを受けてから一つ一つ手作りしていることが特徴。春キャベツやダイコンなど、旬の野菜などに合わせた味付けに、その都度変えられることを強みにしている。レシピがあるため味のムラもないという。


▲レストランの厨房で作る冷凍・冷蔵食品を販売

テレビで紹介されて話題となった店で提供している「ビストロオムライス」は、卵のふわふわ感にこだわっている。これを「簡易版ビストロオムライスキット」として販売し、卵は自宅で用意する仕様となっている。スクランブルエッグや半熟の目玉焼きを載せるというおいしい食べ方の説明書きも付けている。

店舗では顧客の表情が見えて、接客の際に意見や要望が直接聞けることから、改善点なども簡単に知ることができる。しかし、ECとなると、届いた後の感想が分かりづらく、口コミが全てではないため、難しさを感じているという。

現在はSNSを中心に情報を発信して認知を広げている。サイト内にコラムを書くなどしてSEO対策をしていることから、アクセス数が上がってきたという。

自宅での飲み会や記念日などに食品を注文する際には「デリシャス コネクトを利用しよう」と名前が出てくるようなショップにしていきたいという。





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