2023.03.06

アパレル大手のジュン、日本ワイン専門サイト「wa‐syu」が好調 アパレルで培った発信力で認知拡大

飲食事業部 篠原聡部長

アパレル大手のジュンが運営する日本ワイン専門のECサイトが、ファンを拡大している。サイトへの「飽き」を感じさせないためのコンテンツの拡充に注力している。商品ラインアップも豊富で、根強いファンが増えている。

日本ワインに特化したECサイト「wa-syu(ワシュ)」は、500種以上の銘柄のワインを取り扱っている。日本各地のワインを販売しており、2020年12月のサイト開設から売り上げは年々、伸長している。

ECサイト開設当初は、同社の幅広い業態展開を生かし、飲食店やアパレルの実店舗、ゴルフ場などにショップのカードを置いてもらい、認知を広げた。この取り組みは現在も行っている。

アパレルの展示会では、「wa-syu」のブースを設けた。

「付き合いのあるファッションやライフスタイル系のメディアに取り上げられる機会が増えた」(飲食事業部 白井祐里次長)と言う。

ECサイトでは、アパレル企業ならではの特集を組んでいるという。季節ごとのイベントに合わせたワインとのペアリングや、お薦めのワインを紹介している。今春の卒業や入社のお祝いシーズンに向けたコンテンツも強化している。

味わいや品種、ラベルなどさまざまな切り口でワインを紹介している点も特徴だ。

「販売時期に合わせて、季節やイベントに合うようなラベルのワインを紹介し、お客さまに季節を感じていただけるように工夫している」(飲食事業部 篠原聡部長)と話す。

春に向けて、お花見に合うような桜のラベルのワインを用意した。八重桜の花びらが入ったワインで、珍しさや華やかさで顧客獲得を狙う。


▲さくらのワイン

どのワインを選んでいいか分からない人に向けて、バイヤーがシーンごとのお薦めや、ペアリングも紹介している。

毎週3~10種類のワインを追加し、メルマガやSNSで紹介している。既存顧客にも新しい商品や情報を提供し、継続的な利用を促している。

「毎週同じ曜日に新しい種類のワインを紹介することで、お客さまに見ていただく頻度が上がると思う」(篠原部長)と言う。

その他にも、オリジナルの限定ワインの販売を常時約10種類は取りそろえている。「味とラベルのデザインにこだわり、当社のサイトでしか買えないワインを提供している。現代アーティストや画家とのコラボにも注力している」(白井次長)と言う。

今後もワインに関するコンテンツを拡充させ、さらなる顧客獲得を狙う。





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