2023.03.12

ゼリックコーポレーション、自社ブランド「Vitantonio」の価値観を発信 ブランドに対する愛着心育成

ティーポット付きのタンブラー「ツイスティープラス」

生活家電の製造販売を行うゼリックコーポレーションは、自社ECサイトで顧客とのコミュニケーションを強化している。2022年4月にサイトをリニューアルし、メーカーによる情報発信にこだわりをみせている。

同社は自社ブランド「Vitantonio」を展開する。「生活の中に寄り添う道具であることを意識している。基本性能をしっかりと搭載することはもちろん、新商品には新しい価値・機能を一つ加えることを意識している」(同社)。

例えば、売れ筋商品であるティーポット付きのタンブラー「ツイスティープラス」は本体部分を回して閉めることで、好みの濃さをキープできるようにした。基本機能にプラスワンの価値を付けた商品は、ユーザーからの評価につながっている。

自社ECサイトでは、商品の良さを伝えるメディアとしての機能を重視。「ブランドの製品に共通するプラスワンの付加価値が伝わるように心掛けた。インスタ運用も行い、ユーザーによる製品情報の発信も活用している」と言う。

こうした情報発信によって、「ブランドに対する愛着心を持ってもらい、売れ行きは好調だった。最初は売れるとは思わなかったが、想定以上の反響があった」。

既存の取引先への情報発信としても活用している。売り上げを伸ばすことだけを目的にせず、取引先が情報を得やすいようにしている。自社商品を取り扱う販売店と競合するのではなく、販売しやすい環境づくりに力を入れているようだ。

ECサイトにおける顧客の買い回りも意識している。積極的な広告展開は行っていない。「新規顧客の流入よりも、最終的な決済までの動線を重視している。CVRを上昇させることが大切だ」と話す。

今後は、メンテナンスなどのサービスを充実させて商品を長く使ってもらえるような仕組みづくりを進めていく考え。インスタ運用の部分では、UGCの強化をどう進めていくか模索しているとしている。





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