2023.03.09

アマゾンジャパン、マンションへの「置き配」拡大 三井不動産レジデンシャルリースと協業

「KeyforBusiness」導入発表会の様子

アマゾンジャパンは3月2日、三井不動産レジデンシャルリースと協業し、オートロック付きマンションで置き配が可能となる「KeyforBusiness(キーフォービジネス、KfB)」の導入を進めていくことを発表した。
 
KfBは、オートロック付きマンションでの受け取りを便利にするアマゾンのサービス。日本では2021年3月から導入された。

導入したマンションでは、ドライバーが届ける商品を持っているときに限り、配送アプリからオートロックを解除できる。これにより、不在時などに置き配で荷物を受け取れるようになる。顧客にとっての利便性が高まるだけでなく、再発達による、ドライバーの負担を軽減することにもつながるという。

導入するのは、三井不動産レジデンシャルリースが運営管理する賃貸マンション約7万8000戸(2022年12月末時点)となっている。

アマゾンロジスティクス事業本部のアヴァニシュ・ナライン・シング本部長は、「KfBは2022年末の時点で、5000戸以上に導入いただいた。導入いただいたマンションでは、再配達を80%以上削減できている。業界のトップランナーである三井不動産グループが、導入してくれたことは、大きな意味がある。KfBが、日本のスタンダードになる大きな転機だと感じている」と話している。

三井不動産レジデンシャルリースの中村誠経営企画部長は、「入居者の利便性は高めたいが、管理会社として安全性を確保しなければならない。それを両立できるのがKfBだった」と話す。

「配達は、『CO2排出』や『ドライバー不足』といった社会課題を抱えている。不動産業界の立場から、この取り組みを進めていくことが、問題解決の一助となればよいと思う」(同)と話している。




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