2023.03.07

ECシステム「Shopserve」、第3世代へとメジャーアップデート 通信渋滞・人手不足・顧客減少に対応

Eストアーは2月15日、主力サービスであるSaaS型ECシステム「Shopserve(ショップサーブ)」において、第3世代へのメジャーアップデートを実施した。社会変化の大きなうねりに対し、「人口減少による抜本的な設計見直し」が必要と考え、超高速センドグリッドメールの採用、表示スピードの高速化を実現するCDNオプション、外部連携用APIの拡張、多機能なCRM機能を標準装備などのアップデートを実施。EC事業者の不安や課題解決を支援する。

Eストアーの「Shopserve」は、D2C専門のシステムとして23年間で累積11万社に利用されたノウハウを凝縮、最高水準の高速安定とセキュリティーを備えたECシステム。2月15日に、第3世代へとメジャーアップデートを行った。

Eストアーが1999年に国内初のショッピングカートを設計開発・提供を開始して以降、現在では数百に及ぶショッピングカートベンダーが存在する市場となり、各社のサービスは機能面ではあまり差異のない状況となっている。

こうした状況の下、サービス提供開始当時に前提とした「これから起こる未来である直販EC」への大きな胎動と同じように、社会変化の大きなうねりに対し、「人口減少による抜本的な設計見直し」が必要であると考えたとし、①6Gやワイドバンド化の発達と、端末デバイスの半導体高密度化による信渋滞の加速、②少子化による先端労働力減、2035年のIT人材85万人不足による運用人手不足、③VUCAのとおり早く不確実な変化社会、輸送課題、Co2課題による変化の早い社会、④国内少子化はもとより、世界的にも高齢化と遠くない人口ピークによる消費者減少の4点を設計着目点とし、アップデートを実施した。

アップデートのポイント1つ目は、超高速センドグリッドメールの採用。従来も国内最高レベルのプレミアムインターネット回線、フルSSDディスクなど、ハイクオリティのSaaS環境を提供してきたが、高速・安定・セキュリティーのレベルをさらに向上させるとともに、証明書付TLSメールを導入することで、完全到達と高速配信を実現した。

表示スピードの高速化を実現するCDNオプションにより、動画時代に備えた強化も実施した。これにより安心してリッチなコンテンツを展開できるようになり、顧客への訴求力が高く、滞在時間が長いECサイトを構築できる。

外部連携用APIの拡張を図り、130を超えるカスタマーツール、UI/UXツール、バックヤードツールなどのサードパーティツールと連携が可能となった。これによりエンジニアやサイト運用において専門家に依存することなく、柔軟に機能を拡張することができる。

セカンドアップ、ポイントリマインド、カートリカバリーなど、多機能なCRMの標準実装も実施。TLSメールと併せて顧客ごとに丁寧な接客ができることで、ARPUやLTVを高められる。シナリオはノーコードで作成ができ、営業部門や業務部門で運用することが可能だ。

昨今、DX社会の拡大により、BtoCのEC化率は急激に加速している。これによる通信渋滞の深刻化とともに、日本においては人口の減少傾向が続いており、EC事業者においても構築や運用に係る人員の確保や、顧客(消費者)の減少への対応は避けては通れない課題となる。

激変するこうした社会構造そのものへの抜本的な対応として、事業者が安心して効率的にEC事業を推進できるよう、4つの設計着目点を柱に「Shopserve」の大幅アップデートに至ったとしている。これにより新規のECへの参入はもちろん、すでにECを展開している事業者の運用においても、不安や課題解決に向けてのコストやストレスを低減し、安心して利用できるシステムへと進化を図った。




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