2023.03.06

AIで薬機法違反を確認・修正できる「機械良文」を無料提供 DCアーキテクトが広告チェックの時短を支援

薬事法広告研究所を運営するDCアーキテクトは3月1日、AI薬機法チェック&リライトツール「機械良文 β版」(無料)を公開した。広告チェックの効率化(時短)に取り組み、化粧品、健康食品の広告に関わるすべての人が「正しく」「魅力的に」「短時間で」商品の特徴を伝えることができる社会の実現を目指す。

EC通販やD2C、CtoCの市場が拡大するなか、薬機法や景表法といった関連法規の遵守が課題となっている。ECアーキテクトの運営する薬事法広告研究所は、「法律をすり抜けようとするのではなく、自社が何をもってお客さまとの絆を築いていくのか考え抜き、それを表現するクリエイティブを創る。」を理念に、薬機法や景表法など関連法規のリスクチェック、リライト案の提案といった薬事広告コンサルティングサービスを提供している。

このほど提供を開始した「機械良文 β版」は、独自開発のAIにより、化粧品、健康食品の広告(テキスト、URL、画像)を入れるだけで、利用可能な薬機法チェック&リライトツール。5月に公開予定の正規版(有料)の提供に先がけ、誰でも無料で利用可能な「β版」として、一部機能を公開した。

「機械良文 β版」は、リスク箇所がわかっても、「どんな言葉に置き換えればいいか分からない」といった声に応え、複数のリライト案を提案する機能を搭載。2008年に設立し、262社(2023年2月現在)の取引先から、年間1万件を超える広告チェックの依頼を受けている薬事法広告研究所が監修しており、過去に薬事法広告研究所で蓄積したノウハウから、5万件を超える教師データをもとに開発されたAIツールとなる。

3月1日に公開したβ版は、簡単な登録を行うだけで誰でも無料で利用が可能。化粧品に関するテキスト(200文字/回)チェックでき、利用回数に制限はない。5月中旬には、化粧品に関するテキスト(5000文字/回)、URL、画像に対応し、利用回数制限なしで使える有料の正規版をリリースする予定だ。さらに7月初旬には、 健康食品にも対象を拡大予定としている。


▲「機械良文」の利用イメージ

薬事法広告研究所は主に法人向けとして展開しているが、近年は個人として活動する「ライター」「アフィリエイター」「インフルエンサー」といった人々にも、薬機法をチェックする必要性があることが分かってきた。しかし、薬機法のチェックには、専門的な知識が必要なことに加え、多くの時間を要するという課題が存在する。

そこでDCアーキテクトは、1次チェックの時間を大幅に短縮し、薬機法を遵守しながらより多くの時間を本来の目的である「魅力的なコンテンツ制作」というクリエイティブな業務に使ってもらうことを目的に、「機械良文」の開発に至ったとしている。

法人はもちろん、個人で活動するライターやアフィリエイター、インフルエンサーにも活用してもらい、広告チェックの効率化(時短)に取り組むとしている。




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