2023.02.01

オリックス、DHCの子会社化を実施 完全子会社化時の取得価額は約3000億円

オリックスは1月31日、ディーエイチシー(DHC)の議決権(発行済株式)の91.1%を取得し、子会社化した。今後、DHCの残りの株式を取得し、完全子会社化を目指す。議決権所有割合が100%となる株式取得時における取得価額は概算で約3000億円になる。

オリックスはDHCの主力である化粧品・健康食品などの事業のみ承継する。リゾートホテルやテレビ・ラジオなどの事業は承継しない。オリックスの子会社化後、①DHCの保有する膨大な顧客基盤・データの活用を加速 ②サプライチェーン強化、ディストリビューションチャネル拡大を志向 ③メディア・媒体展開を積極化 ⓸アジア・中国などの成長エリアでのさらなるブランド認知――などに取り組み、DHCの企業価値向上につなげる。

DHCは大手化粧品・健康食品メーカーとして長年の実績を持ち、国内で高い知名度を有している。バラエティー豊富な商品ラインアップのみならず、さまざまなキャンペーンを通じて、顧客自身にあった商品を探す購買の楽しさを提供しており、幅広い年齢層に支持されている。直営店や通信販売のみならず、コンビニエンスストアやドラッグストアなどの広範な販売チャネルを有している。

オリックスは、医療機器販売会社のイノメディックスや製薬会社の同仁医薬化工への出資などを通じてヘルスケア事業に注力している。DHCを子会社化することでヘルスケア分野のネットワーク拡大につなげる。

DHCの2022年7月期における売上高は905億3100万円、営業利益は166億7600万円、経常利益は176億2400万円、当期純利益は96億1500万円だった。





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